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レッド・メッセージ
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レッド・メッセージの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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1986年12月発刊の本書。内容紹介文に引かれて、たしか発刊間もない1987年1月に読みました。 そして今回(2019年1月)、じつに32年ぶりの再読です。 中国系の天才数学者である婚約者テッド・ウが、結婚式の直前に、ヒロインのベス・ハンターの元から失踪してしまう。 行方を追うベスの前に、次から次へと奇怪な事件が起こる。婚約者の身にいったい何が起こったのか。本国アメリカはサンフランシスコで、調べられる限り調べたすえに、ベスは謎を追って単身中国へ飛ぶが、そこで待ち受けていた意外な真相とは・・・? とにかく読み出したら止まりません。彼女の自宅をはじめとして、大学で、チャイナタウンで、警察の留置所でと、所嫌わず畳みかけるように発生する事件に次ぐ事件がハンパなくて、おまけに調査協力を依頼した中国系私立探偵のアルバート・リンまで残酷な手口で殺されてしまうという怒涛の展開。 500ページ余りの分量だけど、土曜と日曜の2連休で読み終えました。 数々の怪事件をものともせず死力を尽くして克服し、先へ進むベス。1980年代頃の中国の都市や田舎の様子なども活写されていて、興味深いです。 婚約者の若き天才数学者が、最後の方、あわやロボトミー手術を施されてたんなる凡人にさせられそうになる。 危機一髪のタイミングで惨劇を阻止するまでのベスの八面六臂の活躍が見ものです。女性は強い! 意外に重要な人物というべきか、マーティ・ケッセルマンという数学者が出てくる。カリフォルニア大学バークレー校におけるテッド・ウの同僚である。このマーティが、前半100ページを超えたあたりで、ベスと交わす会話の一部がとても印象的で、32年間ずっと記憶に残っていました。 マーティ「ちょっとぼくの問いに答えてくれ。---1世紀のあいだに数学をほんとうに進歩させるのは何人ぐらいの数学者だと思う?」 ベス・・「さあ。何千人もの協力じゃないの」 マーティ「ちがう。五人だ。それともせいぜい六人か。ほかの連中は全部、その一握りほどの天才が通ったあとを片づける掃除夫にすぎない」(120ページ) ハラハラドキドキのサスペンス小説がお好きなかたにも、数学に興味のあるかたにもお勧めの感動作です。 | ||||
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