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ナゼアライブ
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ナゼアライブの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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疾走感があり、気持ちよく読める。テーマは非常に重いが、陰湿にならず、主人公の成長をテンポよく書いてくれ、気持ちいい(理屈じゃねえんだよ!) 非常に考えさせられるテーマだが、読みやすく、幅広い層にアピールできると思うし、かといって浅いことはなく、しっかりテーマを追求(あくまでテンポよく)していて、気持ちいいです!! この本は青春もありだから、高校とか大学の授業で読まれて欲しいな。 読みやすく(テンポがいい)、テーマもしっかりしてる(軸がしっかり)から、みんな気持ちよく読めると思うし、心に響くものがあると思う。 テンポよく読めるのに、しっかり考えさせられる。=ナゼアライブ あっさりしてるのに、コクがある(出汁が効いてる)=佐野実のラーメン あと、仮想現実都市とか、発想も凄い、度肝を抜かれた!! 実際の未来を予見してると思う!! | ||||
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世界に現れた救世主の名は、ジェス・リーズンと言った。日本とアメリカの二重国籍を持つ青年は、ネットワークOS「HanD」を開発し、世界規模の分散コンピューティングネットワーク「BraIN」を構築し、その中に仮想現実「WorLD」を立ち上げた。それは人類に新たなコミュニケーションの場を提供し、人類の知的向上を推進するものだ。 しかし構築者の意図がどうあれ、独創性はその思惑を凌駕する。小学生だった日那多雄は、それをカブトムシバトルのオッズ計算に利用した。そんな彼の許に、失踪した父親から思わぬ手紙が思わぬ手段で届く。そこに書かれていた彼の質問は、「人間ってなんだろうね?」。折しも、世界には衝動的自殺が蔓延し始めていた。 何となく昔読んだ「ソフィーの世界」を思い出した。「ソフィーの世界」は、少女が謎の人物からの手紙を受け取り、その問いに答えていくことで哲学の世界を知っていくという筋書きだが、この本はそこまで哲学哲学しいわけではない。ただ、誰かからの問いかけで、自分の中の漠然としたものが暴き出されていき、その結果、主人公の選択につながるという構成に似たものを感じたのだろう。 主人公自身も一風変わった人物だが、その周囲にいる人々も個性的。幼少期からそんな人々に囲まれて成長した主人公は、中学生になり、高校生になり、その都度、様々な出来事に出会い、楽しんだり、衝撃を受けたり、苦しんだりしながら、大人になっていく。 そして大人になれば、全てがスッキリ解決するというわけでもない。そこにあるのは、全く洗練されないシステムと、子どもっぽい対応しかできない人々。ゆえに彼の心には、昔と同じ問いかけが解き明かされず残ったままだ。 そんなとき、とある人物との出会いが、いま世界を覆っていることの真実に対する直観を与える。なぜそれを成そうとしたのか?その奇跡を追いかけていった先に選び取る未来とは? ベースにあるのは悩める若人たちが様々にトライしている青春ものという気もするが、かなり内省的な部分も多く、世界観はSF的要素も散りばめられ、その転々としていくストーリーを追いかけるのは難しいと思う向きもあるかも知れない。 ただこれは、誰をターゲットにしたのかで事情は変わってくる。そのターゲットの区分け方が、年齢や社会的立場ということではなく、世界に対してどう向き合っているかという様な、カタチにし辛いやり方なんじゃないのかな? | ||||
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展開が面白くて、今を生きていれば感心が持てるテーマだし、 登場人物にも愛着がわくから、SF小説として普通に楽しめる内容だが、 読み進めながら、妙に不自然な言葉の使い回しが目につく。 それも、本を通して数回とかではなくて、ほぼページをめくるたびに 「これ日本語おかしいよな?」ってなる。 本を読んでいる方ならすぐ気付きます。例を挙げるまでもなく。 セージのおっさんが登場して哲学トークする時も 論理の飛躍が度々見られ、作者の頭の中では話が繋がってるのはわかるんだが、 読んでいる側は、台詞と台詞の間に"何がすっ飛ばされているか" を予測しないと話についていけない→読んでいて疲れる。 という意味では、この本が総じて高い評価を得ていることに少し驚きました。 それでも最後まで読み切れる程度の面白さはあったのですが、 バランスを考慮して☆一つにさせていただきました。 | ||||
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なぜ生きるのか、という非常に哲学的なテーマで一見読みにくそうな印象を受けるが、実際は主人公をとりまく個性的な人物たちによって笑いあり恋愛あり、時には下ネタありでつい本来のテーマを忘れて読み進めてしまう。しかしそんな時、不意打ちのように「自殺」という冷や水を食らわされ、一瞬にして現実に引き戻される手法はさすがだと思う。むかし世にも奇妙な物語でみた「サブリミナル」を思い出させる。(詳しく書くとネタばれになるので言わないが)非常に印象に残る一冊である。 | ||||
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途中でちょくちょく入ってくるユーモアが頑張って笑わせようとしてる感じがして少し興醒めしてしまいましたが、それを除けば面白かったです。 人間の心理に触れている部分が多々あり、それを理解するために読み返したくなります。 しかし、その理解が曖昧なまま読んでも十分楽しめる作品だと思うので、ぜひ手にとって読んでみてください。 | ||||
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無名作家のデビュー作らしいが、これは良作だ。 ボリュームはあるが、テンポが良くて飽きさせない。 テーマも明確で、作品全体のディテールもしっかりしている。 (文字数の関係だろうか)大胆に描写を省いている節があるが、逆に読者のイメージを膨らませるし、くどく説明的にならずに疾走感を損なわない。 惜しむらくは2部作にして、少しだけ描写を補強した形で読ませたら更に良かったかもしれない。 いやはや、ここ数年間で読んだ小説の中で一番の傑作でした。 | ||||
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タイトルと美麗な表紙につられて手に取りました。 『ナゼアライブ』=なぜ生きる? 初めの方はヤングアダルト向きの近未来青春小説、って感じで楽しく読めるのですが、だんだん哲学的な要素が入ってきます。 他の方も書かれていますが、「ソフィーの世界」や「君たちはどう生きるか」「ツァラトゥストラ」なんかをちょっと思い出しました。 SFとしてもミステリとしても青春小説としても、それなりに面白いとは思いますが、人間はなぜ生きるのか?というテーマに関しては、どうもスッキリしない読後感が残りました。 しかしながら、この作品の中で描かれる近未来のIT情景には非常に魅了されました! 著者はIT系の会社に勤務されていたようですが、こんなにリアルに2020年の生活を感じさせてくれてありがとうと言いたいです。 | ||||
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ミステリーというよりはファンタジー。 ファンタジーというよりは哲学書のような。かなり読み応えがありました。 昔繰り返して読んだソフィーの世界やGood luckを思い出しました。 ただ、上のものは抽象的な人間行動の表現が多いのに対し、 ナゼアライブは根本的な原因の部分を多く指摘されており、下手な社長の自伝より勉強になりました(笑) 若い人達に是非読んでもらいですね。 wouldの世界は正に現代に起こりえそうな世界でとても興味深かったです。 広告や宣伝、コミュニケーションに突出しがちなSNSのネット世界を国民の生活のツールとして。 さらにはその結果が企業と結びつき、ネット世界から現実社会へ。 セカンドライフとfacebookと参考書、学校、病院までもが合体したような無敵のSNS。 いや〜、おもしろいです。 せっかくこれだけ内容が濃いものでしたので上下巻で読みたかったです。 展開が早すぎるため登場する人物の感情がつかみづらかった感じもありました。 知識を話してるだけの場面も多いのでもっと感情論なども出ればより良かったです。 ところどころに出るギャグにも笑わせて頂きました。 ただストーリーも面白いんですが、哲学の部分の方が僕は好きでしたね。 特に「井の中の蛙」の回なんて何回も読み直しました。 個人的にwould内の別の話も読みたいですね。 一気に読んでしまいましたが、すごく面白かったです。 僕の中では近年読んだ中でNO.1です。 | ||||
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青春、SF、ミステリーとさまざまなジャンルを内包し、 かつ「なんのために生きる」というテーマが目を惹き、 子供に読ませるために購入した。 単なる荒唐無稽で終わるなら捨てよう、と軽く一読するうちに、 いつの間にか読了してしまった。 これはむしろ、人生の折り返しを迎えた大人にこそ読まれるべきではないか。 主人公が章ごとに年を経ていく過程は、読者の過去を振り返らせる機会となり、 そこで挟まれる挿話は、テーマを読み解く手がかりとなる。 最後は映画やアニメ好きも満足させるような大仕掛けが用意されているが、 個人的にはそれよりもむしろ、テーマ故の敵の存在が秀逸に思えた。 人間とは何か。どう生きるべきか。人類を掌握する存在が、そう問いかける。 勧善懲悪やディストピアの話とは一線を画す。 「──敵かもしれないが、同時に仲間であることも確かだ」 この一言が、本書の魅力を物語るかもしれない。 子供にはまだ早いかな、とも思うが、 読みやすさと展開の速さ、娯楽的要素を考えると、 テーマ抜きにしても充分楽しめるだろう、とも思う。 | ||||
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テンポのよい近未来を描いた青春小説です。▼ある時期をさかいに、世の中には不思議な自殺者が急増します。ついには国内の自殺者が年間10万を超えるレベルにまで達するしんこくな事態となり、多くの人々が身近な人のとつぜんの喪失に、とまどいをかくせなくなります。▼主人公・ユウもまた、このはやり病のような自殺症候群によって恋人を失ってしまいます。これに疑問をいだいたユウは、もちまえの求道的な精神力のもと、ある巨大な人物へとたどりつきます。▼物がたりの深部までふれることはできませんが、ふたりは、まるでふしぎな力に引き寄せられるようにして出会い、たがいを知ろうと探りはじめます。そこにははかり知れない野望が込められていたのでした。また、この出会いにより、ユウは、ある“宿命”とはっきり向きあうことになります。じつは、この宿命は父より脈々と受け継がれてきた、たたかいへの命脈でもあったのです。▼ところで、ユウにはある特異な能力があることを、かれの友達が見抜きます。それは、いろんなできごとを時系列ではなく、その本質のみを抽出して大量に格納し、ふたたび経験知に転換できるという、特殊な記憶力なのでした。▼この物がたりは、たたかうべき敵の発見と、かれのもつ特異な能力、それをとりまく異能の仲間たちという、たたかいへの準備が整うまでを描いています。主人公・ユウの成長がたのしく勇気づけられもします。また、とりまく仲間たちのキャラクターもそれぞれが輝いています。たたかいの本番となる次の作品がたのしみです。▼だ足ながら、作者は、一世を風びした「仮想都市=セカンドライフ」をイメージしたのかもしれませんが、わたしは、いささかちがった思いをいだきました。▼主人公の特殊な能力ですが、本質を断片化することで、容量をうみ汎用性も高まるとしていますが、逆にそうしたかんがえ方が、悪意の温床にもなりかねないと思うからです。つまり、なにも解釈されない膨大な事実の断片の連なりのみが信用にたる、というかんがえ方もあるからです。歴史はしょせん意図された物がたりにすぎません。ここで思いおこされるのが、現実の世界で巨大化(肥大化)した検索大手企業です。▼いっけん関係性がうたがわれることがらも、膨大なデータ蓄積から、ふしぎな序列をかたちづくっていく手法をあみだし、わたしたちは日々その恩恵にあずかっています。これはベイズ統計とよばれる手法の援用といわれていますが、さだかではありません。このデータ備蓄をうしろだてに、さまざまなネットワークチャンネルをひとり占めにする現実界の大手企業こそが、物がたりに描かれた巨人そのものではないのかと、あらためて身ぶるいをしたのでした。 | ||||
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売れ筋の本を全部読んじゃったので他に面白いのないかなとなんとなくジャケ買いし た本。めずらしくアタリです。 最後、良いです。私の歴代の中でも上位にくいこむ終わり方。もしかして続編あるの かなあ。ていうか書いてほしいですね。 ところどころにギャグあるんですけどそれも良かった。あやうく通勤中に吹き出しそ うに。 逆に、この物語でいくと私も死んじゃうのかもしれないなあ、みたいに考えさせられ る部分もありつつ、、、かなり深いというか、エグイというか、重厚な面もありつ つ。でもダニエル、最高です。ロッコはもっと活躍させてほしかったなー。 内容を書きだすとたぶんネタバレするんでやめときますが、面白いです。描写が甘い というか省かれすぎな感もあるけど、そこはテンポ重視なんだろうなあ。それと展開 がとりとめないところあって、これもまあ狙いなんでしょうけど。そのへんが減点1 です。でも私の中では今年のトップにくいこんでます。ジャケ買いもまんざらじゃな いです。 | ||||
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初めて書いた本だというのに とても面白くて三回も読みました^^ 比較的読書感想文にも向いてると思います* 生きる・・・ということを 書いてるのに熱くない! 中学生の自分にも読みやすかったです^^ ぜひ中高生に読んでもらいたいですね* | ||||
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10億人が……自殺する!? 2020年、世界中で自殺が飛躍的に増加をはじめる。 新たな伝染病? 神による恣意的な淘汰? それとも──? 生と死のはざまで青春を迎えた僕らのファンタジック・ミステリー。 原因不明の自殺者が急増する不穏な社会。 楽観的な問題児・日那多雄(かなたゆう)は、そんな世間のムードもどこ吹く風、 過激な遊びに熱中する毎日を送っていた。 そんなある日、行方知れずの父から手紙が届く。 それは七年前の過去から、現在の雄に宛てられたものだった。 「――おまえは、なんのために生きてるんでしょうか?」 それからというもの、雄にはさまざまな「なぜ?」がつきまとう。 なぜ生きるのか。なぜ死ぬのか。なぜ理由が必要なのか。 ネットワーク上では広大な仮想現実都市が普及し、 革命的な学習システムの導入によって人類の知性は底上げされようとしていた。 にもかかわらず自殺者は世界中で増加の一途をたどり、 得も知れぬ暗黙の恐怖が世界を覆い始めていた。 超然とした価値観の仲間たちと出会い、奇妙な青春を経て成長した雄は、 やがて世界を包む未曾有の危機と対峙する。 それは、10億人を自殺へと導く、驚愕の現象だった。 【特設サイトより】 | ||||
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本屋で平積みされているのを見て興味が出て購入してみました。 amazonの紹介文でもジャンルがよく分からなくなってますが、 確かにこれは特定のジャンルに納めづらい作品です。 話の流れとしては少年の成長と自殺者の増加がキーとなり物語が進み、 冒頭は昭和な感じでほのぼのと進んでいくんですが、だんだんと SF要素が高くなり、ディストピアな感じになっていくという流れで、 疾走感(わくわく感?)があり一気に読ませます。 今までにあまり読んだ事が無いタイプのお話しなので、 小説好きな人で新しい物好きな方ならきっと面白いですよ。 | ||||
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10億人が自殺するとか、地球規模のSFホラーとか、帯の煽りがとにかく凄いが、 実際読んでみると良い意味で肩すかしを食う。 1章ごとに主人公が一年ずつ成長していく青春日記のような体裁をとりながら、 ユーモアや感動的なエピソードを挟みつつ、哲学的な命題を追っていくという構成。 出会う仲間は多種多様で、秀才肌、天使爛漫タイプ、マイノリティな少年、 天然ボケ女、不老不死を信じる脳天気男など、読んでて飽きない。 そして、行方不明の父と、ネット上で出会う賢者の存在。 世界には巨大な暗雲がたれ込めているが、物語はそれを俯瞰して突き進む。 終盤は、怒濤のごとく読ませられた。 どこがミステリー? SF? と思っていたら、その醍醐味がここで爆発している。 ミステリーでいうところのフーダニット、ハウダニット、ホワイダニット、 SFでいうところのセンスオブワンダーが、一気に押し寄せる感じ。 意外にも、至福の時間が味わえた。 この作品はカテゴライズが難しいと思う。 一見ライトノベル、でもハードSFの要素もあり、ミステリーでもあり、 エッセイのような平易さで綴られつつ、テーマは純文学のそれだ。 どうやらデビュー作のようだが、この作家の今後には大いに期待したい。 | ||||
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