人が消え、部屋も消え、路地まで消えた……。

ヒッチコック映画「第十七番」の原作小説、待望の初邦訳! ――結末を知って読めば、おそらく一度目に見落としていた見事なまでの伏線に気づけ、感心することしきりだろう。

酒に酔った美女の嬌態が招いた悲劇。

英国の美しい田舎に現れた女は八年前に失踪した遺産相続人なのか？　蔦の木だけが知る「誰も知らない昨日の噓」とは？　謎めいた女の出現が〈ホワイトスカー牧場〉に波乱の渦を巻き起こす……。

「次に死ぬのはお前かもしれない」　不気味な手紙は殺人の予告だったのか？　施錠された室内で発見された老婦人の絞殺死体。

パーティー会場で不可解な毒殺事件が発生。

英国の小村バックワースに君臨する名門リチャーズ家は、三つの事件に揺れていた。