日本橋室町の小間物屋紅梅堂の周辺をうろつく遊び人風の若い男を探りはじめた臨時廻り同心白縫半兵衛。

八丁堀北島町の同心組屋敷街に、一人の幼い子供が白縫半兵衛を頼って迷い込んできた。

御禁制の品の探索をしていた北町奉行所隠密廻り同心の原田平四郎が消息を絶った。

日本橋の高札場に年端も行かぬ男の子が一人泣きながらしゃがみ込んでいた。

大身旗本佐橋主計の嫡男京一郎が、覆面の侍に襲われ重傷を負った。

寄合に行ったきり行方を晦ましていた打ち物屋・堺屋の主、宗右衛門が、その十日後、浅草雷門の前で記憶を失い、みすぼらしい人足姿で発見される。

行方知れずとなっていた伝馬町牢屋敷の鍵役同心堀田平左衛門が、本湊町の沖合で死体となって引き上げられた。

赤坂御門傍の溜池脇で男が滅多刺しにされて殺された。

北町奉行所の支配与力大久保忠左衛門に呼び出された半兵衛は、おふみという女の行方を探せと命じられる。

同心の白縫半兵衛らは、辻斬り強盗の捕物の際に、人足の峰吉と関わりを持った。

昌平橋の袂で若侍が怒声をあげ、野菜売りの百姓に言いがかりをつけていた。

神田連雀町の小間物屋『淡雪堂』の一人娘おゆきが突然姿を消した。

神田三河町で金貸しの吉五郎と女房のおそめが殺された。

安中藩江戸留守居役の江藤刑部が囲っていた女、お杏が突然姿を消した。

瀬戸物屋の主・文造が何者かに襲われ殺された。

鎌倉河岸で大工の留吉が殺された。

楓川に架かる新場橋で人足姿の若者が迷子になった老人を背負って立ち往生していた。

日本橋の茶道具屋『香風堂』の若い手代が、お店の一人娘おくみを勾引した。

惚れた男のために苦界に身を沈めながらも、果たされぬ約束に一縷の望みを抱く女・・・・。

神田から下谷、浅草界隈の質屋や金貸しの店先に、御布施を貰うまで経を読み続ける托鉢坊主が出没していた。

北町奉行所・臨時廻り同心の白縫半兵衛は、申し付けられて旗本の次男・真山真之丞を尾行ていた。

闘病中の旗本堀川頼母を往診する、藪医者と評判の中井良伯。その良伯の後を追う一人の小柄な年寄りがいた。

湯島天神の奇縁氷人石に尋ね人の紙を貼り、熱心に手を合わせる女がいた。その女の名はおつた。

旗本成島家当主の平四郎が、人に逢いに行くと云って出掛けたきり消息を絶った。

音羽町の玩具屋「童や」の娘・おみよが手込めにされた上に絞め殺され、江戸川に浮かんだ。

受け取られる方が不快に思われるような、手垢で変色した本、傷みのひどい本、見苦しい本などは扱っておりません。