紀州藩主徳川頼宣が出府を願い出た。幕府に恨みを持つかつての大立者が沈黙を破ったのだ。

「このままでは躬は大奥に殺されかねぬ」将軍継嗣をめぐる大奥の不穏な動きを察した四代将軍家綱は、お髷番深室賢治郎に動向を探るよう直命を下す。

お髷番深室賢治郎は絶対的な忠義を誓う四 代将軍家綱から目通りを禁じられてしまう。

将軍の身体に刃物を当てることが唯一許されるだけに、かえって絆が深くなるお髷番。

次期将軍の座をめぐり火花を散らす、紀州徳川、甲府徳川、館林徳川の三家。

将軍家綱の御台所懐妊の噂が江戸城下を駆けめぐった。

将軍家綱のお髷番にして寵臣深室賢治郎は 館林徳川家の黒鍬者に襲われるが、返り討ち に。

悪漢に屋敷を荒らされた深室家は目付に不始末を厳しく追及される。

甲府藩主綱重の生母順性院に黒鍬衆が牙を剥いた。九死に一生を得たものの、用人山本兵庫は怒り心頭に発し、黒鍬衆を次々に暗殺。

京都所司代が二代続けて頓死した。不審に思った九代将軍家重は大岡出雲守忠光を通じ、三田村元八郎に背後関係を探るよう命じる。

八代将軍吉宗の治下、老中松平乗邑は将軍継嗣・家重を廃嫡すべく朝廷に画策。

かなわぬ。隙がない―宿敵冥府防人との生死を賭けた闘い。

将軍・徳川吉宗の命で、江戸城内で最強を誇る目付阪崎左兵衛尉を咎め、改易に追い込んだ惣目付の水城聡四郎。

父にして剣術の達人である順斎が謎の甲冑武者に斬殺された。

ついに、その時がきた 将軍の腹心候補は見つかるのか? 決死の秘命を受けた射貫大伍の 「諸国大名調査行脚」が始まる 旅に出たくても出られない。

将軍家綱は家光十三回忌のため日光に向かう。次期将軍をめぐる暗闘が激化する最中、危険な道中になるのは必至。

武家屋敷が連続して焼失、出火元の旗本は改易された。

借金の形に身を売られた旗本の娘の自害が相次ぐ。改易を恐れた旗本が娘に自殺を強要していたのだ。

岡場所から一斉に火の手があがった!家斉の死後、巻き返しを図る側近と、江戸の闇の支配を企む狂い犬の一太郎が最後の賭けに出たのだ。

江戸城中で熊本城主細川越中守宗孝に寄合旗本板倉修理勝該が刃傷に及んだ。

内与力・城見亨を慕う大坂娘の咲江が闇の勢力に狙われている。

大挙襲来した刺客から将軍家綱を救った織江緋之介のもとに新たな危機が迫る。

徳川宗家を相続した家継の傅育係・間部越前守が襲撃された。

名門譜代大名の堀田正信が幕府に上申書を提出した。内容は痛烈な幕政批判。