私はかつて「僕」だった。犯すべきでない罪を犯した。

「大丈夫、すぐに小生が解決してみせるからね」那須の一等地にある、山深い洋館のホテル。

「何だって小生までそのパーティとやらに出席することが決定してるンだい!?」唖然・呆然・驚愕の河上君の声が、辺り一体に響き渡った、師走の帝都―。

それは、秋も近づいたある日―。探偵作家・平井骸惚宅に舞い込んだ一通の手紙。

残暑厳しい帝都。探偵作家・平井骸惚宅を訪れた妙齢の美女。

最強のトプルゼロクラス探偵ジョニィ・アープとの狙撃戦に霧切あやうし!命をかけた死亡遊戯の先に、宿敵「犯罪被害者救済委員会」が立ちはだかる!原作ゲーム『ダンガンロンパ』のシナリオライター・小高和剛からの直々の指名を受け、「物理の北山」こと本格ミステリーの旗手

時は大正十二年。探偵小説家・平井骸惚に弟子入りを懇願し、平井家の居候となった貧乏学生の河上太一。

第3回富士見ヤングミステリー大賞、大賞受賞作！ 帝大生・河上太一は今をときめく推理作家・平井骸惚の本に出会い、弟子入りを志願する。