群青のとき

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種別
長編
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あらすじ

2017年04月25日 群青のとき (角川文庫)

時は幕末。わずか25歳で老中に就任した阿部正弘を待ち受けていたのは、黒船はじめ、度重なる外国船の来航、強大な欧米列強に対する攘夷派の強硬論、逼迫する財政、高まる内政不安だった。一刻の猶予もないなか、外交・国防問題に奔走し、思うように進まない国論の統一に正弘は煩悶する。人材を登用し、後進を育て、新しい時代を切り拓こうと、常に時代の先端を走り抜けた男の熱き人生を描く、著者初の本格歴史時代小説!(「BOOK」データベースより)

評判

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No.1
(4pt)

夜明け前を生き抜いた男・阿部正弘

明治維新は、まさしく日本史上の大舞台であった。その時代を駆け抜けた人は、幕府・新政府を問わず、輝き、魅力的に映る。
しかし、明治維新という大舞台の夜明け前を生き抜き、その礎を築いた人物が阿部伊勢守正弘であった。
若くして、周囲から認められて老中になった阿部正弘が向き合ったのは、黒船来航・日米和親条約という日本国の開国であった。
祖法の遵守か現実路線かという難局において、彼が発揮した能力は、強いリーダーシップではなく、意見を纏めるための粘り強い調整であった。
決して勇猛果敢ではないけれども、丁寧に布石を打ち、一つ一つの事実・経験を積み上げ、周囲をまとめる姿勢は、強い信念を感じた。
そして、彼は、「幕府」を護るため、現実を選んだ。
一度は責任を取り、辞意を表明した彼を引き留めたのは、彼の能力を認め、彼以外には乗りきれないと周囲が感じたからだ。
しかし、着実に政策を進める一方で、病は確実に彼の身体を蝕んでいく。
時代の流れに楔を打ち込み、橋頭堡を築いた彼は、それでも良かったのかもしれない。
けれども、病に侵されながらも、日本の明日を思い、必死に向き合う姿は感動を覚えた。
本書は、まだ見ぬ未来へ日本を導く橋の礎を築いた阿部正弘を描いた本である。
群青のとき Amazon書評・レビュー: 群青のときより
4041024005

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