小松左京“21世紀”セレクション1 見知らぬ明日/アメリカの壁【グローバル化・混迷する世界】編
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評判
小松左京“21世紀”セレクション1 見知らぬ明日/アメリカの壁【グローバル化・混迷する世界】編の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 D ランク
小松左京“21世紀”セレクション1 見知らぬ明日/アメリカの壁【グローバル化・混迷する世界】編の総合評価:
6.00/10点 レビュー 6件。
感想一覧
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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「アメリカの壁」北米と中米が白い壁に覆われ、外界との連絡が不可能となる。
遅れた世界の面倒を見ることに疲れたアメリカが、超モンロー主義による引きこもりを選んだらしい。
アメリカが善意の権化のように描かれているのに驚く。
「四月の十四日間」日米が馴れ合いの戦争を始める。日本はほとんど損害を受けず、嬉々として敗北を受け入れた。たしかに敗戦によって日本人は豊かで自由になった。だからと言ってもう一度負ければもっと幸福になるというものではないと思うが。
上記二作のアメリカへの信奉ぶりには驚かされる。「小松左京の未来予測は凄い」というコンセプトの本らしいが、むしろ半世紀前の国際感覚のお粗末さにあきれ果てた。小松さんが極端な親米主義だったわけではなく、当時の日本人の常識に合わせたのだろう。
「HE-BEA計画」国と地域による格差がテーマの陰謀SFだ。
ここで提示された問題は、半世紀後の今日は解消どころか拡大している。重い後味の佳作だ。
「見知らぬ明日」中国チンハイ省が異星人の攻撃を受けた。現在の中国ではない。国連に加入する前の、謎に包まれた中国だ。国連の中国とは国府(台湾)のことだったのだ。
侵略SFは地球の科学者が集まって対策を練るのが定番だが、何しろ当の中国との意思疎通が不自由なのだ。チンハイ・ウイグル自治区と侵略を進める宇宙人は、中ソ国境を突破してソ連軍とも交戦を開始する。侵略SFの形をとった政治シュミレーションである。300ページ近いボリュームだ。重厚で読み応えのある、小松左京らしい力作だ。本作を読むためだけに買う価値があった。
「極冠作戦」月からの移民二世が、温暖化で水没した地球を訪れる。
地球をもとの姿に戻そうという計画は、障壁に突き当たる。技術SFであり、政治小説でもある。
短編やショートショートは、全部読んでいた。
クレジットカードについて作中で解説しているのが時代を感じさせる。未読長編を評価して、星五個。