昆虫図
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うわーっ。これだけは最初に言わせてください。この本を手に入れるのに、かつて私はどんなに苦労したことか。それが今ではショッピングカートに入れるだけ。くやしい。この本が出版されたときだって店頭で見つけるのはなかなか難しかったのではないでしょうか。よほど大きな本屋さんか、かなりこだわる本屋さんでないと。 さて、十蘭(1902-1957)が作品を発表しつづけていたころ、読者のほとんどは男性だったと思われます。有名な「ハムレット」は別としても、「昆虫図」がこの本の表題につかわれているところなんかから、それが感じられます。遠くのものより近くのもの、でっかいことよりささいなことに興味を持つのが得意の女性のひとりとしては、「復活祭」、「野萩」にため息をつき、「姦」にはたらーりと冷や汗、なのです。しかしっ! つかい古された言い方ではありますが、この短編集は珠玉です。しつこく言わせてもらえれば、足を棒にして市内の本屋さんめぐりをし、やっぱり見つけられず、お取り寄せコーナーに申し込んで、待つこと数ヶ月。そうしてやっとこの本を手にすることができた私は.....実は幸せ者なのかも。ショッピングカートに入れるだけでは、このすごい本との巡り合いのチャンスを逃しやすいかもしれないなあ。へへっ。(やっぱりくやしいよぉ!) | ||||
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ミステリ色の強い16編が収められた短編集。どの作品も雰囲気タップリで、久生十蘭独特のあやしの世界に浸れます。 表題作「昆虫図」はわずか4ページという短さの中に、おぞましくも美しい蛾の乱舞とともに描かれる人間の恐さにドキッとさせられる名品。 そのほか、予言者の言葉どおりに事件がおきていく「予言者」、少年の心の闇をしっとりとした筆致で描く「母子像」、自分をハムレットだと思い込んでいる精神病患者の悲劇「ハムレット」など、どれをとっても読んで損のない出来映えの作品集です。 | ||||
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