天を行く女: 若さま侍捕物手帖
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千代田城大奥の将軍家寝所に夜な夜な白い化け物があらわれて公方さまを悩ませま す。その黒幕は、徳川将軍家に恨みをいだく天草の残党森宗意軒の流れをくむ念術 を駆使する恐るべき一家でした。その首領ガンガ兵衛が念心遠送りの術を使って公 方さまの安眠を妨げていたのです。若さまは、念術一家の悪さをやめさせるために 一家の本拠地甲州の「お山」に向かいますが、途中で待伏せしていたガンガ兵衛の 娘ゆうの念術にひっかかって意識を失い、土牢に入れられました。若さま、危うし! 城昌幸の若さま侍シリーズの長編は、ほとんどが怪奇、幻想に富んだ伝奇推理小説 ですが、本作品は推理の要素はほとんどない。天竺に起源をもつヨガ念術が本朝に 伝わり、2家に分かれて宗家争いをするという筋書きです。荒唐無稽と言ってしま えば身も蓋もないが、念術両家の確執がもつれにもつれてどうなることかと気がも めます。幕切れはあっけない。 若さまという主人公は、柳橋米沢町の船宿喜仙の居候。一人娘おいとのお酌で朝っ ぱらからちびりちびりきこしめすという結構なご身分。名前は不詳だが、身分は高 いらしい(将軍家ご連枝かもしれない)。南町の与力佐々島俊蔵やお上御用聞き遠 州屋小吉の手に余る難事件を見事な推理で解いてみせるのが取り柄です。この若さ ま、生まれてこの方人に頭を押さえつけられたことがないらしく、一喝するとまこ とに威厳があるのですが、ふだんはものにこだわらぬ飄々とした人柄です。どんな ことがあっても、ハッハッハ!と笑ってすませ、間違ってもきれたりはしない。ま ことに得がたい人柄です。 | ||||
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