知られざる名探偵物語
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名探偵の伝記を描くという趣向の本書、とりあげられた名探偵は、シャーロック・ホームズ、エルキュール・ポアロ、ミス・マープル、メグレ警視、エラリイ・クイーン、ネロ・ウルフ、フィリップ・マーロウのミステリファンなら納得の人選の七人。彼らの知られなかった子供時代や引退後の姿が垣間見れる、なんとも楽しい一冊になっています。作者はミステリ作家・評論家として著名なジュリアン・シモンズだけあって、引退後の事件を書いた小説だったり、シモンズ自身が名探偵の助手だった人にインタビューした形式だったり、回想録だったり、調査報告書だったりと、それぞれに工夫が凝らされています。特にエラリイ・クイーンの章、エラリイに隠された真実を探っていくのですが、小説の記述を元に推理を積み重ね、ついには本当の姿を見つけ出すくだりは、ヘタなミステリなど問題にならないくらいおもしろく、作者・評論家としてのシモンズの力量が十分にうかがえる一章になっています。残念な点が二つ。一つはとりあげられた七人の名探偵のミステリをある程度読んでいないと、おもしろさが十分に伝わってこないこと。まあ、本書を手に取る人にそんな人はいないでしょうからいらぬ心配でしょうが。もう一つは、探偵の肖像のイラストを入れたこと。イラスト自体はとてもキレイなものなのですが、名探偵に対して抱いているイメージ像は、同じ文章を読んでも人それぞれ違うもの。いくら小説にある記述をもとにしているとはいえ、そのイメージを壊してしまいかねません。イラストと思い描いていた探偵の姿がピッタリだという人ならかまいませんが、そんな人は少ないでしょう。これは必要なかったなあ。 | ||||
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