(アンソロジー)
探偵小説の風景―トラフィック・コレクション
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戦前の探偵小説から、汽車、汽船、乗合バスなどの乗物を舞台や小道具として使った作品が集められている。 下巻では、海野十三「省線電車の射撃手」、夢野久作「空を飛ぶパラソル」、牧逸馬「百日紅」、中野圭介「白い手」、角田喜久雄「豆菊」、平塚白銀「セントルイス・ブルース」、光石介太郎「奇譚六三四一」、大阪圭吉「白妖」、大倉燁子「踊る影絵」、水谷準「砂丘」、マコ・鬼一「若鮎丸殺人事件」、小酒井不木「新聞紙の包」、城昌幸「鑑定料」の14篇が収められている。 貴重な作品が集められているのは間違いない。 しかし、探偵小説の出来という点では、どれもひどいものだ。そもそもきちんと解決の付いているものが少ないし、あっと驚くようなものは皆無。どちらかというと、グロテスクだったり、不気味だったりというものが多い。 | ||||
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乗物が作中に出てくるものをコンパイルしており、全てトラベル・ミステリー(旅物)という訳ではない。 ■「途上の犯人」 浜尾四郎 ■「急行十三時間」 甲賀三郎 ■「颱風圏」 曾我明 ■「彼の失敗」 井田敏行 ■「髭」 佐々木味津三 ■「少年と一万円」 山本禾太郎 ■「視線」 本田緒生 ■「目撃者」 戸田巽 ■「乗合自動車」 川田功 ■「秘められたる挿話」 松本泰 ■「青バスの女」 辰野九紫 ■「その暴風雨」 城昌幸 ■「父を失う話」 渡辺温 ■「酒壜の中の手記」 水谷準 ■「首吊舟」 横溝正史 タイトルから目新しさを感じないかもしれないが、そこは山前譲氏の編集で戦前探偵小説を好きな人なら充分楽しめる。秋には下巻が刊行予定。 そろそろミステリー文学資料館の文庫も「これは!」という企画を切望。例えば挿絵中心の画家別探偵小説アンソロジーとか新しい読者層を獲得できるのではないか?吉田貫三郎・林唯一・竹中英太郎・嶺田弘・岩田専太郎等々、他にも候補はあるから是非検討して欲しい。 しかし最近の文庫の傾向ではあるが、活字のポイントが大きいですなぁ。年配の読者への配慮だろうけれど行間が無くて私など逆に目が疲れる。そんな処からも初出時挿絵があると嬉しい。 | ||||
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