青春時計
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友人同士の高校1年男子二人、聖司と駿介が、4月になったら米国の大学への留学をめざして日本を発つという女の子、慧と3月20日に出会ってからの11日間の物語。心置きなく慧が出発できるようにかつて慧の祖父が作り今は故障して止まっている学校の塔の時計を3人で修理しようとします。しかし共に行動しながらも3人はそれぞれ違ったことを考え、明かしていない秘密を抱えています。最初の内はとりとめもなく、3人の家族もそれぞれの意見や希望が異なり、焦点が定まらない感じです。が、次第に想うところが固まっていき、心が大きく膨らんで進む方向を見出していくという、3人の内面の成長が描かれています。 性格の違う男女を3人の作家が分担して書いているので、それぞれの個性の差をうまく出せていると思います。 聖司と駿介、さらに慧の従兄で大学生の和久は慧に恋しています。ほぼ同時に自分自身が選ぶ未来に向かって踏み出していく若者が、自分の好きな彼女をどんな位置に感じようとするのか三者三様なところが面白い。誰に感情移入するかは読み手によって違うでしょう。 「青春ラブストーリー」というよりは「恋心も取り込みながら青春を加速するストーリー」かな。 挿絵はいかにも甘い少年少女のイメージですが、小説の方は3人とも子供っぽいところは残しながらももっとシャープな若者の顔をしている気がします。 あとがきが作家さん毎に3つありますが、4、5頁ずつでそれぞれの青春の思い出をたっぷり語っているところも読みどころでしょう。 富士見ミステリー文庫で出版され、2009年にレーベルが終了しながらも、2015年になって電子書籍化されたことで読むことができました。ありがたい。読む価値がある、楽しめる作品と思います。 森橋ビンゴ氏の「東雲侑子は短編小説をあいしている (ファミ通文庫)」のシリーズにどこか雰囲気が繋がっているところを嬉しく思いました。 共作者3人のうち「慧」のパートを担当した緋野さんだけがこの後作品を出していないのが残念です。 | ||||
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盛り上がりに欠け、全体的に平坦な印象を受けた。 何か事件や揉め事などが起きて、それを超克するようなシナリオにすればよかったのではないか。 | ||||
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