安吾探偵控



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初公開日(参考)2003年08月
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長編小説

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安吾探偵控 (創元クライム・クラブ)

2003年08月31日 安吾探偵控 (創元クライム・クラブ)

下宿屋の主人から家出娘の捜索を頼まれた坂口安吾は、行方を捜すうち殺人事件に遭遇する。殺害されたのは酒造業を営む紅家の婿養子で、現場は雪に囲まれ、一種の密室状況を呈していた。“お家さん”と呼ばれる寝たきりの老婆と個性的な三姉妹が暮らす、十何代も続く女系一族の紅酒造で勃発した奇怪な連続殺人。犯人は一族の者か、酒蔵に集う杜氏か。凶行前に現れた片腕の男の正体は。国税庁の役人の事故死は紅家の惨劇と関係があるのか。雪降り積もる戦前の京都を舞台に、坂口安吾と鉄管小僧が挑む。著者が新境地を拓いた意欲的な長編本格推理。 (「BOOK」データベースより)




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安吾探偵控の総合評価:8.00/10点レビュー 2件。Bランク


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(8pt)

安吾探偵控の感想

あの坂口安吾が探偵となって、造り酒屋で起きた密室殺人事件を解決する物語。昭和の始めを舞台に京都伏見の下宿屋に居候する安吾が、ワトソン役の鉄管小僧と碁仲間の刑事からの問わず語りの情報と、関係者に会い証言を取っていく様子が読んでいるこちらにそのまま情報として示される。しかし、一筋縄ではいかない謎に包まれた家族。雪が止んだ後の現場では行ったきりの足跡。線盤時計や蝋燭時計が示す犯行時間。誰かがウソを吐いている。時代にあった人物などがさりげなく登場して物語に花を添える。造り酒屋としての、日本酒を造るという作業の難しさや理にかなった作法などもウンチクめいて描かれていて、本格的なミステリのスタイルに則ったストーリーは楽しめる。時間トリック、毒殺トリック、そして帰りの足跡がない密室トリック。さあ安吾とともに探偵をしよう。

ニコラス刑事
25MT9OHA
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No.1:
(4pt)

坂口安吾がこんな事件に遭遇したかもしれないと思わせる

老人になった鉄管小僧が著者に語ったという形で進む構成で、
雪による密室状態の中にあった死体や香時計や蝋燭時計の時間トリック、
毒殺事件の毒摂取方法の謎という坂口安吾の目の前で起きている事件に、
過去に起こった国税庁の役人の事故死や紅家の主人の謎めいた過去など、
様々な要素が絡み、なかなか複雑で、謎解きを楽しめる作品である。

 何よりも、坂口安吾の事実や実在の人物らも絡めてある点や
出稼ぎで来る酒男達の作業の様子や京都の造り酒屋の実情など、
時代的な雰囲気や背景的な部分が良く出来ているように感じられ、
実際に坂口安吾が探偵役としてこんな事件に遭遇したかもしれない
と思わせられたし、興味深かった。
安吾探偵控 (創元クライム・クラブ)Amazon書評・レビュー:安吾探偵控 (創元クライム・クラブ)より
4488012957



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