安吾探偵控
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
安吾探偵控の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あの坂口安吾が探偵となって、造り酒屋で起きた密室殺人事件を解決する物語。昭和の始めを舞台に京都伏見の下宿屋に居候する安吾が、ワトソン役の鉄管小僧と碁仲間の刑事からの問わず語りの情報と、関係者に会い証言を取っていく様子が読んでいるこちらにそのまま情報として示される。しかし、一筋縄ではいかない謎に包まれた家族。雪が止んだ後の現場では行ったきりの足跡。線盤時計や蝋燭時計が示す犯行時間。誰かがウソを吐いている。時代にあった人物などがさりげなく登場して物語に花を添える。造り酒屋としての、日本酒を造るという作業の難しさや理にかなった作法などもウンチクめいて描かれていて、本格的なミステリのスタイルに則ったストーリーは楽しめる。時間トリック、毒殺トリック、そして帰りの足跡がない密室トリック。さあ安吾とともに探偵をしよう。 | ||||
| ||||
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
老人になった鉄管小僧が著者に語ったという形で進む構成で、 雪による密室状態の中にあった死体や香時計や蝋燭時計の時間トリック、 毒殺事件の毒摂取方法の謎という坂口安吾の目の前で起きている事件に、 過去に起こった国税庁の役人の事故死や紅家の主人の謎めいた過去など、 様々な要素が絡み、なかなか複雑で、謎解きを楽しめる作品である。 何よりも、坂口安吾の事実や実在の人物らも絡めてある点や 出稼ぎで来る酒男達の作業の様子や京都の造り酒屋の実情など、 時代的な雰囲気や背景的な部分が良く出来ているように感じられ、 実際に坂口安吾が探偵役としてこんな事件に遭遇したかもしれない と思わせられたし、興味深かった。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 1件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|