“不流行作家”の高木純子が、お見合いを前に変身を試みた。

東京の下町、門前仲町。駅近くの喫茶店“鶴と亀”に集まる気風のいい老人たち。

世を挙げての転職ブーム。我らが三百歳探偵団の由兵衛も四十有余年の運転手生活から新天地を目指す決心をした。

ご存じ、三百歳探偵団のまとめ役サトが、６８歳の恋を実らせ、めでたく結婚宣言！……と思いきや？　英会話学校の美人教師が殺された事件に、大事な婚約者が関係していたのでは、という疑惑が。

「三百歳探偵団」の一員、由兵衛がウォーターフロントの洒落たビルで占いを始めた。

あわせて三百歳の五人が住む下町は夏真っ盛り。

スピード狂の由兵衛（よしべえ）、歩く常識の喜美、恋愛現役のマツ、世話好きのサトのシルバー４人組は、サトの、孫・純子の取材ツアーに同行した。

下町の喫茶店“鶴と亀”には、世話好きの店主サトを中心に、今日も威勢のいい老人が集まっている。