いだ天百里

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評判

いだ天百里の評価:

3.50/5点 レビュー 2件。 - ランク

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平均点3.50pt

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全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(3pt)

山の場面が少ないのが不満

単行本初出のタイトルは「山刃(うめがい)夜叉」で、後にこの表題に改題された。テーマは撫衆(なでし)、いわゆるサンカだが、主人公の撫衆・半ベエは実は武田旧臣・関半兵衛で、たまたま撫衆の群れに投じたが主家再興をもくろむという設定。体言止めの文章を重ねてリズムよくスピーディに、かつ講談活劇調で話がどんどん進む。

 しかし、どうにも読みにくい。解説を読んで、短篇5作をつなげた連作長篇であることがやっとわかって納得。繋ぎに若干無理があるのはまあいいが、各話の展開はどれも急で表現が荒っぽく、ユーモアも空滑り気味、コクが感じられない。

 いちばんの問題は、撫衆がテーマなのに舞台がほとんど平地であること。風太郎好みの妖人、金山総奉行・大久保長安が登場する冒頭の「死の谷の巻」以外、山の場面がほとんどないのがおもしろくない。
 ということでトータルの評価はCに近いBランク。個別の短篇としては冒頭の一篇がAランクで、後はB~Cランクと思う。
いだ天百里―山田風太郎傑作大全〈13〉 (広済堂文庫) (廣済堂文庫 や 7-13 山田風太郎傑作大全 13) Amazon書評・レビュー: いだ天百里―山田風太郎傑作大全〈13〉 (広済堂文庫) (廣済堂文庫 や 7-13 山田風太郎傑作大全 13)より
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