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ラベンダー・ドラゴン



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【この小説が収録されている参考書籍】
ラベンダー・ドラゴン (1979年) (ハヤカワ文庫―FT)

ラベンダー・ドラゴンの評価: 4.00/5点 レビュー 1件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

フィルポッツが描く理想郷。

英国文壇の最長老と呼ばれたイーデン・フィルポッツの異色作。

悪名高いドラゴンに挑んだ騎士は、何故か、ドラゴンに攫われ、ドラゴンに食べられた筈の人々と再会する。

そこは、フシギな温かさを持つユートピアであった。

医者に止められていながら、好物の砂糖菓子についつい手を出してしまう一方で、穏やかで豊富な教養を持つドラゴンが築いたユートピアを描いた作品です。

人間以外が統治する都市の是非、住人達の営みから浮かび上がる人の本能、キリスト教徒以外を認めない僧侶の存在など、純文学的要素が色濃い作品です。

どこかユーモアを込めて描いており、文体も平易ですが、ある意味では、深遠な哲学書とも言えます。

単純に物語としても十分、ウィリアム・モリス等と比較する哲学書としても読める、面白い作品です。
ラベンダー・ドラゴン (1979年) (ハヤカワ文庫―FT)Amazon書評・レビュー:ラベンダー・ドラゴン (1979年) (ハヤカワ文庫―FT)より
B000J8F1HK

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