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オツベルと笑う水曜日



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【この小説が収録されている参考書籍】
オツベルと笑う水曜日 (メディアワークス文庫)

オツベルと笑う水曜日の評価: 3.88/5点 レビュー 8件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(4pt)

初めての人に贈りたい成田作品

いつもの群像劇の成田ではなく冷徹な女帝編集長と強面な新入社員の二人を主軸においてマスメディアと言う点から二つの事件を追った物語。
特に衝撃的な展開や要素があるわけでもなくありきたり王道な要素を上手くまとめてあり読みやい作品。
成田良悟の作品は『デュラララ』と『バッカーノ』『Fate/starange Fake』しか読んだことがなかったためこんな作品も書けるのかと感心しつつ前述の作品と比べると伏線や展開などにちょっと物足りなさがあったかなと思い星は4。
しかし短編だからこその読みやすさもあるので成田良悟に興味はあったけどまだ読んだことはないって人には是非オススメしたい。
ミステリーでもないアクションでもないボーイミツガールというには歳をとりすぎている主人公達・・・そんな作品を是非ご堪能あれ。
オツベルと笑う水曜日 (メディアワークス文庫)Amazon書評・レビュー:オツベルと笑う水曜日 (メディアワークス文庫)より
4048918109
No.7:
(4pt)

やっぱり成田先生は短編がいい

成田先生の作品をいろいろ読んでいるとニヤリと楽しめる仕掛けが多く面白かった。

シリーズの続きも気になるのですが、こういった単巻モノや短編書くの本当にうまいですね。

ぜひ「針山さん」シリーズも続きを!
オツベルと笑う水曜日 (メディアワークス文庫)Amazon書評・レビュー:オツベルと笑う水曜日 (メディアワークス文庫)より
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No.6:
(4pt)

さすがはベテラン作家

成田先生の作品はバッカーノからずっと追っていますが、やはり最近の他の作者とは違い設定やキャラクター、世界観などがちゃんとしており文章も読みやすく(誤字脱字はいつものレベル)、安易な萌えもなく非常に好きな作家です。
 こういった作品が本来のライトノベルだと思うのですが、時代が変わるとはこのことかもしれません。今ではギャルゲー、エロゲー紛いの女の子が肌を露出したりムフフな展開になる作品がライトノベルと認識されがちですが、元々は成田先生のような作品がライトノベルでした。
 なので、昔ながらのライトノベルが読みたい人は楽しめると思います。

 内容に関しては他の方が言うように他作品とリンクしている部分もありますが、全然気にしなくて良いので大丈夫です。
 個人的にこの作品に近いのは著者の『越佐大橋シリーズ』かなと印象を受けました。早く続きを書いてほしいです。
 ただ個人的にライトノベルが好きで、在り方を上記に記したように考えているので、こちらの内容は文芸で出さずライトノベルでもいいんじゃないかと思ってしまい、また続きがあるようですが、文芸は一般小説と同じく一冊完結でないとライトノベルと分けた意味がないんじゃないかと思ってしまったところもありました。なので☆は4に。

 ですが満足度では☆5なので、これからもバッカーノやヴぁんぷ!、針山さんシリーズやデュラララなどと平行しこちらの方でも作品を出されることを楽しみにしています。
オツベルと笑う水曜日 (メディアワークス文庫)Amazon書評・レビュー:オツベルと笑う水曜日 (メディアワークス文庫)より
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No.5:
(5pt)

象とは愛情深い生き物なのです

デュラララの成田先生ということで読みましたが、とても面白かったです!
ヒロインのルイと超大型新人(色んな意味で)喜佐のやりとりが楽しい。
仕事が出来る人たちは見てるだけでもワクワクします。
また、ストーリーも小粒ながら綺麗に集束していくのが心地良かったです。
続きが出るかは分かりませんが、もっと二人や編集部の面々の話を読んでみたいと思わせる作品でした。
オツベルと笑う水曜日 (メディアワークス文庫)Amazon書評・レビュー:オツベルと笑う水曜日 (メディアワークス文庫)より
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No.4:
(3pt)

シナリオだけなら☆5

シナリオは流石成田さんと言うべきか面白かったです。ただしここからが私的には大問題
1つこの話は他の作品を読まなくても問題ないと成田さん本人も行ってるようですが「橋シリーズ」「デュラシリーズ」を読んでいる前提で書かれている気がしてなりません。

2つ(私にはここからが大問題)成田シリーズは以前「針山さんシリーズ」以外は同じ世界かどうかは読者の判断にまかせると他の作品で言っているのですが今回の作品ではどう言うわけか世界がみんな(針山さんシリーズ以外)同じ世界として書かれています。
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No.3:
(3pt)

まずます

冷徹を装ってる編集長と強面だが実は誠実な新入社員の物語。
過去の事件で服役していたある人物が出所した事によって、新たな事件が発生していきます。
過去の、そして今の事件の真相を追及していくなかで、二人には様々な出会いが訪れます。
結構、重い真相であったりするのですが、この二人のコメディタッチな描写により、
良い意味で軽くなっているのかなという印象です。
とても読みやすく、なかなか良かったと思います。
続編も可能な終わり方なので、好評ならこの名コンビの物語の続きがいつか描かれるのではと思います。
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No.2:
(4pt)

よくある素材をうまく仕上げた一冊

誤解を恐れずに言えば,ありがちな要素が多めで,メインの二人のキャラクタをはじめ,
彼らの過去や背景,描かれるマスコミ像,場面や演出にもそういった傾向があるのは確か.

かといって,これらが単調や退屈さを生むことはなく,その読みやすい文章に加えて,
スムーズに流れる話運びは,シンプルな材料をしっかり仕上げる巧さを見せてくれます.
また,二つの事件や小さい伏線が物語に絡み,キレイに畳まれていく様子も心地いいです.

ヒロインが語る過去への『復讐劇』は,直接的な描写こそないものの,爽快感があり,
かと思えば,悪者側が迎える『結末』は,当然の報いとはいえ,やや後味の悪さも残し,
いささかメッセージ性を含むテーマもありますが,エンタメ寄りの作品として楽しめます.

なお,モチーフとなった宮沢賢治の童話,著者の他作品とのいわゆるリンクについては,
どちらも未読で,そちらから生まれたであろう,広がりや楽しみは得られませんでしたが,
それらがなくとも,一つの作品として十分に楽しめる内容で,戸惑うことなどはありません.
オツベルと笑う水曜日 (メディアワークス文庫)Amazon書評・レビュー:オツベルと笑う水曜日 (メディアワークス文庫)より
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No.1:
(4pt)

貴いイエロージャーナリストの物語

電撃文庫の「デュラララ!」シリーズ等で有名な成田良悟氏の作品…なんだけど小生は残念な事に成田良悟作品を一文字も読んだ事が無い
つまりこれが初成田作品になります。事前情報でシェアワールドが売りの作家さんであり、今回も既存の作品とのシェアワールドが舞台という事で
初心者が読める作品かどうか、という点が一番気になったわけですが…

物語は猟奇事件や都市伝説もどきを堂々と記事として載せるイエロージャーナリズム系の極みの様な三流ゴシップ誌の編集部に新人編集者が
やってくる所から始まります。一癖も二癖もありそうな編集者たちから恐れられる辣腕編集長の乙野辺ルイ(通称・オツベル)の下に
送り込まれてきたのは身長が2メートル近い上に顔にノコギリで切りつけられた様な派手な傷のある白いスーツの大男・喜佐雪弘
この癖の塊の様な二人が同時期に起きた二つの事件を追う中で互いの内面へと触れて行くことに…というのが主な筋立て

結論から言うと既存の成田作品を読んでいなくても十分、少なくとも既刊作品を読んで無ければ訳が分からんというレベルの破綻は感じられませんでした
むしろ事前に読んでおくべきはモチーフとなった宮沢賢治の童話「オツベルと象」の方かと(ネット上で無料閲覧可能です)

無論、シェアワールドっぽさは感じる訳で既存の成田作品を読んでればニヤリと出来る部分なんだろうな、と思わされる部分も多いかと
成田作品を読んだ事が無い小生の様な人間でも耳にした事がある「首なしライダー」や「越佐大橋」、あとは既存の成田作品の登場人物っぽい名前がチラホラ
オツベルが編集する雑誌の特集記事の「1930年代と2002年に現れる不老不死のマフィア」だったりする分もどうやらそれっぽいですね

ただし、あくまで物語の主軸は「イエロージャーナリズム」を巡る部分です。自らがどっぷりと浸かり込んでいるゴシップ誌の世界を
新人の編集者に対しゴミ溜めのごとく語るオツベルが他人を貶める事が全ての様な世界に対し、いかなる信念をもって向き合っているか?
そしてそんな彼女の下で働く事になった超人的な膂力と格闘術、頭脳のキレに人を疑う事を知らない様な純粋さを併せ持つ喜佐がオツベルの
イエロージャーナリズムに対する信念に対しいかなる結論を導き出すのか?が主題となっています

殺伐とした世界観が売りという成田良悟作品ですが、確かに金と権力が武器の資産家や町のダニそのものの様なチンピラ風情は出てくる物の
オツベルの信念や喜佐の性格形成の根幹はえらく純粋だったなあという印象。もっと捻じれて荒んだ物を想像していただけに少々肩透かしというか…

ともあれ本作の次回構想もあるようなので、今回はシリーズの第一弾として主役二人の基本的な部分は理解できましたし、二つの事件の絡め方も
さすがベテラン作家と思わせるなかなかに凝った構成になっているので単独作品としても十分楽しめます。小生同様に成田良悟未経験で「今さらなあ」と
尻込みしがちな読者の方にも十分お勧めできる一冊であったと思われます
オツベルと笑う水曜日 (メディアワークス文庫)Amazon書評・レビュー:オツベルと笑う水曜日 (メディアワークス文庫)より
4048918109

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