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白い服の男



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白い服の男の評価: 4.38/5点 レビュー 21件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.38pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全21件 1~20 1/2ページ
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No.21:
(5pt)

名作まで最短距離

風雨にみがかれた岩のような、工学をつめこまれたロケットのような、洗い清められた無駄のない文章。
それでいて芯に刻まれたアイデアは、めったにお目にかかれない宝石のごとき光を放ち、欠けたところのない真円のよう。

ただただ、面白い小説であります。
白い服の男 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:白い服の男 (新潮文庫)より
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No.20:
(5pt)

発想の逆転

タイトルにある「白い服の男」。
初めて読んだ時は意味が分からなかったが、何度か繰り返し読んでいると分かった。「軍事国家や独裁主義の象徴と見られる事が多い思想・秘密警察が、もし平和主義だったらどうなるか」を描いているのだと。
特殊警察はナチスのゲシュタポや日本の特高のように、検閲や時に非人道的手段を用いて違反者を取り締まるが、ただ一点「軍国主義か平和主義か」だけが異なっている。どちらが良いのかは言うまでもないが、一つだけ言えるのはやり過ぎは逆効果になる、という事。
星さんの発想力と風刺の効いたプロットに驚かされる物語です。
白い服の男 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:白い服の男 (新潮文庫)より
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No.19:
(4pt)

ネタバレが 本文よりも 長くなり

2023年2月24日付け日本経済新聞〈春秋〉欄に
表題作「白い服の男」が取り上げられた。
《この世から戦争をなくすにはどうすればいいか》
なる問いに星新一が考え出した
少々奇抜で極端なアイデアが現実化した世界を描き出したのが
件の「白い服の男」と言うわけ。
ショートショートとしてはやや長めなお話の終わりには[意外な結末]は用意されてはいない。
同社説に添えられた星新一がコレを
"本気で考えていた節がある"
という一文に…仮にもこんなことして戦争がなくなるなんて
"本気で考え"てたら…それこそバカじゃん!
そんな思いが湧き30余年振りの再読と相成った次第。
案の定、反語調で、ヒトと戦争のどうしようもない関係を語っている。
こりゃ、結局のところ戦争そのものと戦争してるようなもんだね?
白い服の男 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:白い服の男 (新潮文庫)より
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No.18:
(5pt)

古さはあるが読み味がいい

SF短編集。
名前だけは昔から聞いていたが初めて読んでみた。
読みやすいシンプルな文体で短い話の中にエッセンスが詰まっている、ああこれははまるなあと思った。
初出が昭和43年(1960年代)ということを考えれば十分すぎるほど斬新だったんじゃないだろうか。
今読むとさすがにコンピュータの描写が古すぎたり、そうはまるでならなかった現実が既にあったりもするが、素直に発想は凄い。
短い文章で起承転結全て入れてしまうので無駄で冗長な描写というものもなく、あっという間に一冊終わったのも個人的には好評価のポイントだった。
これが出来ないぐだぐだ作家がいかに多いか…。
小説とはかくありきという理想を見た気分だった。
そりゃあいまだに読みつがれるわけだ。
その辺の凡作読むよりちょっと古くてもこっちのほうが楽しいや。
白い服の男 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:白い服の男 (新潮文庫)より
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No.17:
(4pt)

白い服の○国

昭和43年に早川書房から発売された新書「午後の恐竜」を、文庫化するにあたり、「午後の恐竜」と「白い服の男」の二つに分冊したうちの、後半の一冊となります。なので、本書を気に入った方は、「午後の恐竜」も読んでおいても、損はないかと思います。星先生の作品としては、ややリアルな描写の残酷話と、よりギャグマンガ的な話の、両極端な小説ばかりが収録された作品集のような印象を受けました。
 表題作「白い服の男」は、思想狩り、言葉狩りの恐怖を描いた話のように、一般には受け取られているようですが、私は、某国がやっている新型コロナ対策が思い浮かんでしまいました。某国では、わずか数人のコロナ感染者が見つかっただけでも、その地区一帯を都市封鎖してしまいます。いくら、コロナが怖いと言っても、やり過ぎみたいな感じもしますし、その国では、コロナがある限り、ずっと、この政策を続けて、国民の最低限の自由までもを圧迫し続けるのでしょう。そして、世界中でコロナが流行っている以上、ゼロコロナの時代など来るはずもなく、この国では、きっと、これからも、いつまでも、この度の過ぎたコロナ対策を続けてゆくのでありましょう。
 私は、「白い服の男」のセ狩りからも、似たような臭いを感じ取ったのでした。「白い服の男」の主人公は、セ狩りを行なう側の人間であり、彼は「セの存在を完全に消し去る事こそが、平和な世界の実現だ」と信じ切っています。しかし、セ狩りをする事自体が、セの存在も表面化させてしまう行為なのであり、そのような矛盾に陥っている以上は、彼のやり方では、絶対にセのない世界は訪れないのです。そんな事も分からないで、この主人公は、滑稽にも、自信を持って、自分自身でセをばら撒きながら、いつまでも、永遠に、嫌いなセと戦い続ける事になるのでしょう。
 私は、最後まで読み終えた後に、そんな主人公の姿に、怖さよりも、なんだか、哀れさや虚しさみたいなものを覚えてしまったのでした。
白い服の男 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:白い服の男 (新潮文庫)より
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No.16:
(4pt)

カリスマ、星新一節、健在ここにあり。

星新一を、40年ぶりに読みました。少しも変わらなくて、嬉しいです。ピュアでシンプルな文体は、時代を超えて、輝きつずける事でしょう。「老人と孫」が面白い、テレビ好きの老人と孫のやり取りが、とてもユーモラスで、時をたつのを忘れてしまいそうな作品である。
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No.15:
(5pt)

初めての星新一

初めての星新一でした。
どれもオチが秀逸です。ショートショートなので読後感を何度も味わえました。
ショートショートは自分に合っているかもしれないです。
他の星新一作品も読んでみようと思います。
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No.14:
(1pt)

ショートショートより長い物を書くべきではなかった

SFと呼ぶには恥ずかしすぎる、ご都合、不勉強、突っ込み不足。
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No.13:
(5pt)

なんとまあ

今の世間に辟易としている方には、是非お読みいただきたい一冊です。何故って、今の世の中でよかったと確実に思えるからですよ。
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No.12:
(5pt)

定番のショートショート

期待をうらぎらないいつもの星作品です。昔の作品なのに今読んでも全然古くない、未来を予言していたとしか思えません。
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No.11:
(2pt)

2014年の日本を予見する作品

表題作『白い服の男』について
 読んでいて爽快感がなく、むしろ不快感・嫌悪感を抱かせるような展開で、結末も腑に落ちません。一体この作品は、何を表しているのか分かりません。
 ウィキペディアにも「星の真意は不明であるが」との記述があります。
 言葉狩りのような偽善行為を批判しているのでしょうか。
 言葉狩りを批判して一時期断筆宣言されていた筒井康隆さんの作品だとしたら、納得できたのかもしれません。
    
 しかしよく考えれば、「白い服の男」的展開は、実は2014年の日本で進行中なのではないかと。
 一新聞社による一つの証言の撤回によって、日本の政権及びその御用マスゴミによる、歴史的事実全てをなかったことにし・歴史を都合よく改竄しようとする試みが開始され、強力に進行中です。
 歴史教育や歴史教科書の介入から始まり、過去の政府見解まで、全てが書き換えられようとされています。
 それに呼応するかのように、大き目の書店に行けば、そういった本がコーナーを作って嫌というほど並んでいます。そのコーナーだけ日本の軍国主義独裁制を先取りしているようです。いずれはその風潮が他のコーナーに広まっていくのでしょうか。
 この苛烈な思想統制・思想弾圧の象徴は「白い服」ではなく、「黒い服」「灰色の服」「茶色の服」「カーキ色の服」「迷彩色の服」。それとも、「アベ色の服」でしょうか。
 
 星新一さんが本書を執筆された時代、戦後民主主義の風潮が強かった時代だったのでしょう。
 しかし世の中の風潮は大きく変わり、本作品とは正反対の状況で「白い服の男」的状況が実現しているのではないでしょうか。
 もし今の時代に星新一さんが存命であったら、もっと違った内容の作品を描かれたのかもしれません。
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No.10:
(5pt)

正義を行う、死ね!!!

現代社会への風刺、寓話、皮肉、警告、予言

 まさかこの古さの物語において、某「デ◯ノート」ばりの話に出会うとは――。その他の話でも、広告やらテレビやら宗教へのその口舌の刃は留まることを知らず。一気に、最後まで読んでしまいました。一見奇矯な登場人物たちは、よくよく見れば実は我々読者の――!どなたにでもお勧めしたい、秀作ばかりです!
白い服の男 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:白い服の男 (新潮文庫)より
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No.9:
(4pt)

色褪せない面白さ

中学生の頃に通っていた数学塾の本棚に星さんのショートショートがありました。
ほとんどの作品を読みましたが、この「白い服の男」は表題とその内容で特に印象に残っていた一冊です。
(もう一冊挙げるとすれば、妖精配給会社でしょうか)
今読んでも、懐かしいというより、ただただ作品の面白さで読み進められます。
後世に残すべき一冊。
白い服の男 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:白い服の男 (新潮文庫)より
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No.8:
(5pt)

お勧めである!!

読んでいるとアッと言わされてしまう作品集。
「白い服の男」、「月曜日の異変」、「悪への挑戦」、
「老人と孫」、「テレビシート加工」、「矛盾の凶器」、
「興信所」、「特殊大量殺人機」、「ねぼけロボット」、
「時の渦」と10作品収録されているが、お勧めなのは、

「矛盾の凶器」殺人ロボット蛇が開発者の青原博士を殺して
逃走した!!捕まえられるのか!?
「興信所」R興信所の社長の息子は、夜中になると
ものに憑かれたように外出するのだという・・・。
「ねぼけロボット」宇宙船の中の2人。金属をとかす植物を
処分するため、ロボットを出すのだが・・・。

の3作品。この本は絶対読むべき!!!!!!!
白い服の男 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:白い服の男 (新潮文庫)より
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No.7:
(5pt)

平和を守るためには……

横領、強盗、殺人、こんな類の犯罪処理は一般の警察にまかせておけば良い。我らが特殊警察の任務はただひとつ……。
表題作「白い服の男」は、人間が作り出す平和の虚妄性を、痛烈な皮肉を込めて描く異色の問題作。

星さんの作品の中でもかなり上位人気を誇る名作で、現代社会に蔓延る「正義」という名の矛盾を一般化した作品だ。
わずか10編しか収録されていないショートショート集だが、「白い服の男」を読むためだけにも手に入れてもらいたい一冊。

オススメ3作品は、「白い服の男」、「テレビシート加工」、「矛盾の凶器」。
白い服の男 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:白い服の男 (新潮文庫)より
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No.6:
(4pt)

とにかく話が早い、読みやすい

星新一さんの小説はとにかく、テンポよく話が進む。
目次とタイトルのページめくり。「白い服の男」の1ページ目からすでに、戦争がない社会が出来上がっており、ソレを守るための仕組みが潤滑に動いている。
「老人と孫」も私としては印象深い話だった。
孫の挿絵もまるで、腹話術師が使う人形のような孫の絵で、最後に“この孫は人形です”と出ると思った。
しかし、孫はただ「滅びたものはすべて悪いもの」「悪い子だから死んだの」だけを繰り返す。
実際に大人にもそれと似たような人間がいたと思う。
白い服の男 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:白い服の男 (新潮文庫)より
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No.5:
(5pt)

残酷なる「星世界」への扉

本書は星新一先生のショートショート集の中でも

 残酷さが際立つ作品がそろっております。

 その中でも特にすごいのが

 「白い服の男」     平和を求める姿に狂気が宿る不条理なる傑作!!!

「悪への挑戦」     「正義」の持つ残酷さが浮き彫りとなっております。

「老人と孫」      ホームドラマと残酷劇が合わさった一編

「特殊大量殺人機」   残酷な機械がもたらす素晴らしき不条理喜劇

 覚悟を決めてご覧あれ!!!
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No.4:
(5pt)

さすが星新一です。

この本は、星新一お得意のショートショート作品ではないのですが、さすがにあっと言わされるような驚きのラストは、星新一らしさが出ている作品だと言えるでしょう。一度読めば、星新一ワールドにのめり込んでしまうこと請負です。日常に追われ、疲れている時に、一服の清涼剤になることでしょう。ぜひ一度は読んでいただきたい作品です。お勧めです。
白い服の男 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:白い服の男 (新潮文庫)より
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No.3:
(5pt)

やっぱり星新一

おもしろいです!

便利になった世界や未来の世界の矛盾など

やっぱり最後にはおぉっと言ってしまうもの

ばかりだと思います。星新一の世界を

存分に楽しめる一冊ではないかと思います。
白い服の男 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:白い服の男 (新潮文庫)より
4101098123
No.2:
(4pt)

星新一の傑作短編。
 白い服の男は、現在でも問題になる絶対矛盾を書いたもの。
 素晴らしいできばえ!
白い服の男 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:白い服の男 (新潮文庫)より
4101098123

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