ふつうの学校 稲妻先生颯爽登場!!の巻
評判
ふつうの学校 稲妻先生颯爽登場!!の巻の評価:
4.50/5点 レビュー 2件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ふつうの学校 稲妻先生颯爽登場!!の巻の評価:
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始業式の日に早速遅刻した主人公の「ぼく」は、5年生になります。クラス替えがあり、憧れの朝野奈々(あさのなな)や、学校一のワル・坊西健也(ぼうにしけんや)と同じ4組になりました。しかも担任の先生が、他の学校から移動してきたばかりの稲妻快晴(いなずまかいせい)という男の先生で、はちゃめちゃな性格です。「ぼく」は、自分の家が先生のアパートに近いこともあり、新たにできた友人たちと、学校帰りに先生のアパートに寄ることもありました。……
本著者の作品は、第3回メフィスト賞を受賞した『六枚のとんかつ』以来、ときどき、割と好んで読んでいました。残念ながらミステリ作品はあまり多くないため、とうとう児童文学として出版されている本書にまで手を出してしまいました。『六枚のとんかつ』が「許せる」人であれば、本書のぶっ飛び具合も「許せる」でしょう。ただし、本作品にもミステリ要素はあるとは言え、さすがに児童文学だけあってトリック自体は大したことはありません。
自分が小学上級生のころに本書のような作品に出会っていれば、あまりにも話がぶっ飛び過ぎていて、読中・読後、目が点になったでしょう。担任の稲妻先生が、ロリコン向けのアダルト・ビデオを借りていたり、生徒を相手にドンジャラで賭けをしたりするだけではありません。そもそも主人公自身が、自由にアダルト・ビデオを観られるという理由で、将来はレンタル・ビデオ店の店員になりたいという「夢」を持っています。かと言って、下品な話ばかりではなく、本筋では友情もきちんと描いています。多分、子どものころに、例えば図書館で本書に出会っていたとしたら、世の中にはこんな訳の分からない本もあるのかと驚いて、ドギマギしながらも続編を借りてしまったでしょう。
出版社も、よく、こんな作品を児童文学として出版したものです。もっとも、少しでもマセた子どもであれば、本というものもがお行儀のよいものだと思っているのは、せいぜい小学上級ぐらいまでかもしれません。