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失われたミカドの秘紋
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失われたミカドの秘紋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 21~31 2/2ページ
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大きな歴史の真実を架空の歴史作家・望月真司が暴く、小説仕立ての歴史救済の良書です。 大東亜戦争に対する東京裁判で明らかなように、歴史とは勝者による言わば捏造。 本書主人公・望月の姿を借りた作家・加治将一さんが暴く真の歴史の真贋は読者に委ねるとしても、気づきの多い読み応え満点の歴史解析小説です。 以下の文中抜粋に興味を持たれた方は、ぜひご自身でもご一読ください。 ・文字は神の意思。大王・支配者が独占し、神事の道具であった。 (ヨハネ福音書・・・はじめに言葉があった。言葉は神と共にあった。言葉は神であった。) (旧約聖書 詩篇・・・主が言うとそうなり、主の言葉が造り、主が命じると全てが現れた。) ・紀元前551年生の孔子は当時中国まで到達していた旧約聖書から漢字を創り、ユダヤ教から儒教を創った。 (堯・中国最初の王の名は土+儿(足=人)。つまり、神に土から創られたアダム) (禁・善悪の知恵の木から食べては行けないと神に示されていた=禁じられていた) (裸・イチジク(果)の葉という衣を纏ったイヴ) (船・ノアの方舟は、舟に八つの口、即ちノア夫妻と3人の息子とその妻たち8名が乗っていた) ・燕の昭王の時代の諺『まず隗(かい)より始めよ』(池田整治さん勉強会メッセージ) ・スサノオは牛を祀っていた渡来系のボス。食の支配者。稲荷神社はその勢力の名残。 ・秦の始皇帝(初めての皇=白い王。人種がこれまでの王と違った)が文字を初めて統一した。 ・古代チャイナは現代チャイナと人種構成が違っていた。 ・97年、後漢が甘英をローマに派遣。 ・キリストとユダ・トマスは双子であった。(1945年に発見されたトマスの福音書より) ・美しすぎる歴史ほど怪しい。新羅系の大海人(天武天皇)は百済系の天智天皇の正当なる後継者・弘文応を暗殺し、嘘の血脈を事実を織り交ぜながら日本書紀で作りあげ、その時、倭から日本となった。 ・唐時代の大秦景教流行碑が現存。当時、キリスト教ネストリウス派が唐で大流行していた。 ・空海は中国の西明寺でキリスト教と関係があった般若三蔵に師事し、キリスト教を知っていた。 ・秦氏は聖徳太子のスポンサーで、事実上平安京を造った一族であり、景教徒つまりキリスト教徒。三位一体を信じ、太秦の木島神社に三角鳥居を設置し、そこには洗礼の場所まである。 ・向島の秦氏ゆかりの三角鳥居を持つ三囲神社は三井家の神社。 ・倭・大倭(ヤマト)・日本、王権の大変化と共に国名が変わるがヤマトという言葉は今も残る。ヤマトはイエスが話していたアラム語のヤー・ウマト。ヤはヤーウェーのヤで神。ウマトは民。つまり神の民。 ・三種の神器があるのはユダヤと日本だけ。 ・アーメンが阿弥となり、ジュダ(ユダヤ)教が浄土教になった。 ・頭が良いのに深く考えないのは日本人の特徴。学者の多くは情報を処理するだけで何も考えていない。 ・良心は自分の不道徳さに苦痛を与える。 (これは、天皇と人民の断絶を図る宮内庁に対する主人公の言葉ですが、私は逆説的に、弱くて未成熟なにんげんである我々は、互いに許し、許され、愛し、愛されることが必要だというメッセージに感じた良きシンクロでした) | ||||
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加治将一『失われたミカドの秘紋 失われたミカドの秘紋 エルサレムからヤマトへ 「漢字」がすべてを語りだす!』(祥伝社、2010年)は陰謀論的な歴史観に立って歴史の新説を提示する小説である。歴史に対する見解や主張は登場人物のセリフとして語られており、著者の思想そのものとはワンクッション置いている。 本書中の思想には問題がある内容も含まれている。中国をチャイナと呼んでいる。中華思想に否定的な立場からのものであるが、相手国を無視した呼び方である。これでは現代日本が倭と呼ばれても文句を言えない。 また、偽満州国民であった満州族の人物を登場させ、偽満州国を肯定的に評価させている。その種の考えは偽満州国の特権階級が抱くことはあり得るが、満州族に一般化することは歴史の歪曲・美化になる。 さらには漢族がアフリカ発祥の現人類とは異なる北京原人の子孫という悪質なレイシズム思想も登場する。救いは日本民族に対しても同じように相対化していることである。民族の純血性よりも多様性に価値を見出している。中国を貶めて自民族の優位性を主張するネット右翼とは相違する。 そして、問題を差し引いても『失われたミカドの秘紋』は魅力的な思想を提示する。天皇崇拝者が登場するが、彼は天皇の自由を奪い、自らは天皇の権威に隠れて特権をむさぼる宮内庁を強く批判する。これは日本の官僚機構の国民無視の特権意識に通じる。 日本の官僚には国民の声を無視して自らに都合のよい政策を実施する傾向がある。国民が疑問を提起しても、疑問に答えず、国の基準に従っているから問題ないという論理を振りかざす(林田力「二子玉川ライズ住民訴訟は住民運動の勝利」)。究極的には「お上が決めたことに臣民は逆らうな」という発想である。 その種の勝手な振る舞いが可能な背景には天皇がある。官僚は自分達が天皇に近い立場にあるということを自らの権威としている。尾崎行雄の以下の言葉は現代にも妥当する。 「彼らは常に口を開けば直に忠愛を唱え、あたかも忠君愛国は自分の一手専売のごとく唱えておりますが、その為すところ見れば、常に玉座の蔭に隠れて、政敵を狙撃するがごとき挙動を執って居るのである。彼等は、玉座を以て胸壁と為し、詔勅を以て弾丸に代へて政敵を倒さんとするものではないか。」 このような天皇制への批判的視点は林田力も出演した真相JAPAN×目覚めるラジオのDVD『ジャーナリスト講座?すべてを疑え!』でも指摘されている。 さらに『失われたミカドの秘紋』では中華人民共和国が天皇制で利益を得ているという嫌中右翼が目を白黒させそうな話も登場する。中国は南京大虐殺や靖国神社参拝では日本を非難するが、天皇制という根本問題では沈黙する。それは中国政府にとって天皇制は利益だからとする。現実に天安門事件での西側世界の非難がうやむやになった契機が天皇訪中であった。 天皇制の下で天皇の権威に隠れて官僚が甘い汁を吸っている限り、日本は中国の脅威ではない。逆に日本が共和制になり、国益を考える政治家が登場する方が脅威とする。右翼には国益重視を口にするが、国益を害しているものは何か見直す必要がある。 | ||||
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秦氏-秦-ユダヤという切り口の小説.後半の詰めが甘い気がするが,中国の王朝,漢民族,中国の「寺」に関する考えは共感するところが多く,興味深く読めた. | ||||
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歴史好きが最期に辿り着くのが「日ユ同祖説」だと思う。 これを暴論とする方がロジックが立たないのではないかと昨今思うようになってきた。 本書はわざわざ小説風にする必要は無かったのでは、とも思われたが、次から次に押し寄せる新たな知識の発見に そのわずわらしさは吹き飛んだ。特に、中国歴代王朝の見方については深く唸らされた。 歴史ロマンやミステリー的なカテゴリーに置いておくにはあまりに惜しいと思われる。 とにかく歴史好きは迷わず読めべし。 | ||||
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古代は現代に比較して国境が当然緩やかだったと考えられ、中東の民が流れ流れて、中国大陸に流入し、 朝鮮半島に流入し、対馬、壱岐を渡って日本列島にやって来たことは想像できる話です。 様々な状況証拠が物語るように、古代は考えられているより技術や文明が発達しており、日本まで来ることは さほど困難な事ではないでしょう。 『あやつられた龍馬』『幕末維新の暗号』『舞い降りた天皇』に続く『失われたミカドの秘紋』です。 『幕末維新の暗号』も天皇に関係するお話でしたが、本書は『舞い降りた天皇』の直接の続編でしょう。 前著でも天皇と日本人のルーツに迫りましたが、今回はもっと深く切り込んでいきます。 本書では触れられていませんが、本書を読んでいてスメラミコトはスメラの王、つまりシュメールの王という 意味ではないかと思いました。そこでWikipediaを調べてみると、シュメールの項に以下の文章がありました。 以下抜粋 第二次世界大戦中に「高天原はバビロニアにあった」とか、天皇呼称の古語「すめらみこと」を「シュメルのみこと」であるといった俗説が横行したためシュメル学の先達、中原与茂九郎[註釈 1]京都大学名誉教授が混同されないように「シュメール」と長音記号をいれて表記した。シュメルの方がアッカド語の原音に近い表記[出典 2]。 以上の記事です。 過去にも同様のことに気がついた人が多いことが窺い知れます。 本書の内容は、棄損の概念からするとトンデモ古代史になるのかもしれませんが、 いやいや、本書の説は決して荒唐無稽ではありません。こちらの方が核心をついていると思います。 私も学校教育を受けていた時分では、言下に本書のような説に拒否反応を示したでしょうが、各方面の知識が増えた今、 確信に近い閃きを得ました。 歴史は改竄されるものです。例えば先の大戦ひとつをとってもそうでしょう。大東亜戦争の真実は、GHQやその他戦勝国によって大きく改竄されています。それが現今の学校教育にも影響を与えています。まさしく勝者が歴史を作るのです。 そういう視点で『古事記』『日本書紀』、中国大陸や朝鮮半島の歴史書、そして『聖書』に至るまでを見ていけば、 疑問点が続出し、浮かび上がってくる真実があるということです。 浄土宗について、私もこれは仏教ではないと思っていたが、本書が説くように、中国でキリスト教が混ざったものだと 考えれば納得がいく。あれは仏教の浄土宗ではなく、キリスト教の変形、浄土教である。 西方浄土の指すものは?阿弥陀の意味は?これらを考えれば、その起源が明らかになる。 本書では触れられていないが、キリスト教で言うアーメンは、起源を辿ればエジプトのアメン神にルーツがある。 そのアメン神は、神扱いされているが、実在した人間で、アトランティス大陸からエジプトに渡り、 エジプトに文明をもたらしたと言われている。今でもスゴイ人物のことを「神」と賞賛したりするが、 アメン神を讃える言葉、アーメンが阿弥陀になったというのが私も賛同する意見である。 アミターユスとかアミターバもあるが、これらもアメンから来たものだと考えられるでしょう。 日本での漢字は当て字。漢字そのものより、音写であるからその音の方が大事であることを痛感しました。 そこに着目すると、言下に否定できない日本人のルーツが浮かび上がってきます。 勿論、寺よりも古く、神話の時代から続く神社には、秘密と痕跡が盛り沢山です。 | ||||
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皇室の由来、国家神道のもとをユダヤ民族と繋げて論じる仮説がある。本書もそれを踏襲しているが、途中で中国・西域を挟んでいるのが新鮮か。小説の形をとっているため、荒唐無稽な感じが緩和されるが、これは論として出すには日本ではまだ抵抗が多いのだろうか(著者はそれを示唆しているが)。 | ||||
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シリーズ化して、これが三作目。 作風が徐々に固まり、古代ユダヤに日本のルーツを求めるスケール感は大きかった。ただ、前半の古代チャイナの成り立ちを追う所は面白いのだが、後半の古代ユダヤの言語と日本の成り立ちを推理する部分は、今ひとつ強引さが目立つ気がする。一つの資料をあらゆる角度から検証していった「幕末維新の暗号」の方が、ミステリーを解いていく面白さと同時に、真摯に歴史と向き合っている姿勢があるだけに、できない相談じゃないのだが…。 主人公望月のキャラが少し変わって、「相棒」の右京ような口調になったのがなかなか慣れなかった。根拠なき権威に対して立ち向かう「まつろわぬ作家」を描くには、ちょっと迫力不足かも。 | ||||
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加治氏の本はいつも驚かされますが、とても衝撃的な本です。 「ええ〜??」と独りで言葉を発しながらおそるおそるページをめくると新しい発見が多々あり、本当に不思議な体験でした。 漢字はどこから造られたのか? 「日本」の本当の由来は? 歴史ミステリーを斬新に紐解く面白さや、普段身近に使っている「漢字」の奥深さを知る貴重な小説。 | ||||
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何時もながら、望月先生の大福を食べながらの鋭い歴史突っ込みには感心させられます。間違いなく歴史学者にはない感性、本物のビジネスマンの感覚のようにも感じる・・・。大和(倭)のルーツ、改めて考えさせられました。シルクロードの終点としての日本、ふり返れば、日本人には外見的にも色んな種類の顔が有り、更に、宗教に対する柔軟性、異文化の受け入れの柔軟性、異文化を自分のものにして一流になる才能等々、こんなすばらしい、愛すべき日本人の特性、当然といえば当然なんだとこの本を読んで少し理解できたような気がします。 | ||||
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加治将一さんの歴史小説は、独自の調査に基づいた思いがけない視点を提供してくれるところが魅力です。 思いがけない視点に驚くだけでも楽しいことですが、それだけではなく、言われてみれば「なるほど、そうかも」と思えるだけの根拠も示してくれていて、読者は地味な資料の読み込みをすることなく、小説を楽しみながら新しい歴史の見方を獲得することができます。 『舞い降りた皇』でもやわらかな発想で興味をかき立ててくださいましたが、この新刊では漢字と聖書を結びつけるという大胆な発想です。 聞いた時には「えっ!?」と思いますが、確かに大陸は騎馬民族の庭のようなもの。人種も民族もごちゃまぜの猥雑な古代の姿を目に浮かべるのは難しいことではありません。 『騎馬民族国家』が出版された時には、随分物議をかもしたようですが、「あり得ない」ということのほうが不自然な気がします。 そして、そんな日本民族の重層性を大陸と結びつけ、わかりやすく示してくださった『舞い降りた皇』から一歩進んで、本書では当然の成り行きの如く、地続きだったユダヤとの関連が語られ・・・というワクワクする展開です。 壮大なストーリーだけでも面白いのですが、登場人物たちがまた魅力的ですね。望月先生を支援するナゾの実業家に興味津々。自作でも登場してくれるかな? | ||||
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シリーズ第三弾の今作も驚愕の内容でした。本屋さんでお薦めしてたので買いましたが買って良かったです。続きが気になり一気に読んでしまったので再度じっくり読もうっと! | ||||
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