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シルフ警視と宇宙の謎
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シルフ警視と宇宙の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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量子論とかパラレルワールドと言ってもSFではない。黒幕はすぐにわかるので探偵小説でもない。むしろ人生哲学と言うべきか、先入観なしに楽しむつもりで読んでほしい。背景には失われた幸福な過去、それを取り戻す挑戦、友人、夫婦の愛憎など読み込めば層は深い。しかし、憎めない巧妙な登場人物設定、ウィットにとんだ会話など、悲劇とは言え読後感は悪くない。お勧めの一冊。ツェーの翻訳本が他に出ていないのが非常に残念。 | ||||
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一応、殺人事件は起こり捜査されるけどそれがこの小説の眼目ではなく、殺人事件を巡って展開される哲学的考察が話の中心をなしており、それが面白いかどうかで評価が分かれると思います。その哲学的考察とは何かというと「多世界解釈」という題目で一言でいうと世界は無限のパラレルワールドで成り立っており、あることが起こっても、別の次元では起こっていない可能性も存在するということのようです(多分)。著者の言いたかったことは、それら全てを体験できない我々は幸福でもあり、且つ不幸でもあるとのことのようです。話も事件の解決より現実の適正化に集約されて終わるという特異な推理小説になっております。面白かったけど、あまり人に勧める気にはならないタイプの小説に思いました。 蛇足ですが、作中で披露される、タイムマシンを使って親を殺すと自分が生まれないけど、生まれないから親を殺すことができないという「タイムマシンを使った親殺しのパラドックス」には笑かしてもらいました。 | ||||
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