近くで女の悲鳴が聞こえた。「人殺し!人殺し!」と叫んでいた。

ミス・コンテストの最終選考に残った五人の美女。最終審査を目前に、四人が次々と死傷する。

没後20年。「木枯し紋次郎」だけじゃない、ミステリ作家の面目躍如。

幸福は泡のように消え去る。夏子は絶望感に包まれ ていた。

休日は必ず息子の友彦を連れ、調布飛行場へ行き、ぼんやりと過ごす三井田久志。

就職もせず、虚無な毎日を過ごしていた波多野卓也は、偶然訪ねた旧友・岸部桜子の家で、桜子姉弟が愛し合う衝撃の光景を目にする。

宮崎県西都市、次いで福島県喜多方市、さらに岐阜県関市で女性が殺された。

花城佐紀子の姉・由記子が、遺言を残し恋人の本多昭一と失踪した。

東京のホテルに勤める美穂子は婚約者の出張について北海道へ婚前旅行に出かけた。