伯爵家の次男坊である黛望（まゆずみ・のぞみ）は、報酬を取らずに探偵を請け負う酔狂な男。

たそがれ探偵社に持ち込まれた今回の依頼は、「友達の影が突然変わった」というもの。

空襲で市街の九割が焼けた青森。闇市を仕切る香具師の親分、江藤家の双子の令嬢が、惚れた男のため「魔法使ひ」に近づいた。

探し物が得意なアズサは夏休みに帰郷し、元バイト先を訪れる。

「もしもし、事件を解決いたします」 『110番です。事件ですか。

なんと自分が、60歳で定年退職するなんて!これからの人生どうする? 関東近郊。

『捜さないでください。ごめんなさい。

謎の美女、猩子が営む日記堂。山奥に佇むこの店では、人に読ませる目的で書いたのではない「本当の日記」を売っている。

あの世とこの世の橋渡しを担う登天郵便局には死者が残して行く手紙や、 生者の書いた届けられない手紙がたどり着く。

異世界×感染爆発。

「東奥日報」にて2013年10月4日から一年間連載された『幻想探偵社』を、単行本化にあたり大幅に加筆修正。

「働くのはキライ」だけど、この賑やかなキッチンで働くのは悪くないかも? 新卒で入った会社を1年で辞め、無気力に過ごしていた28歳の米田亜美。

訳アリ兄弟と世話焼き刑事が、謎を解き縁を結ぶ、アンティーク・ミステリ! 潮風香る港町、横浜の路地裏の石畳に佇むダークブラウンの小さな店、雨宮骨董店。

左大臣の姫が、何者かによって腹を食い破られ、路傍でこと切れていた。

趣味はシリトリ。ちょっぴり学校に行きたくない高校生・スミレは、「不思議なもの」がよく見える。

流行歌を血で書きなぐり、情夫と共に無理心中を遂げた双子の姉。

南北朝の争いから十年、平安を取り戻しつつある京の都。奇怪な歌に予言されるように京随一の遊女が惨殺された。

過去と未来の、どちらにお泊まりですか? 北日本のとある都市でひっそりと営業する『はなぞのホテル』。

杜の都、仙台にはかわいくてお天気屋な幽霊がいる。永遠の十七歳(なぜなら死んでいるから)お鈴さんである。

杜の都、仙台で暮らす村田カエデ27歳。ぽっちゃり体型の優しい彼氏あり。

青森の弱小芸能事務所に所属するものまね芸人、シロクマ大福、25歳。

父・育雄が故郷の村長に当選し、中学二年生の奈央はこよみ村に移り住む。村には秘密の書「予言暦」があるという。

出社すると会社が倒産していた。それを恋人に告げたら、出て行ってしまった(「竜宮電車」)。

北日本のとある地方都市の一角に建つ、時間旅行者しか泊まることのできないなぞのホテル、「はなぞのホテル」。

市役所建設課に勤める新米女子職員の千秋はある日、給湯室で不思議なものを目にした。

不思議な事が日常的に起こる「こよみ村」。地元中学の同窓会開催にあたり村役場まで乗り出す大騒ぎに。

不思議なモノ、コトが生息するこよみ村。村長の娘・湯木奈央とボーイフレンドの溝江麒麟は今日も怪事件に首を突っ込む。

流行らない遠海神社の神さまは、自分の食い扶持を稼ぐため、人間の格好をして働いている。

地方都市のしがない学芸員として働く手島沙良は、仕事の途中で体長15センチの謎の小さなおじさんを発見する。

「薫物御前は、良くねえ女だった。俺が見た訳じゃねえよ。