息子を江戸大火で喪った丹州岡村藩主の松平丹波守直定が跡継ぎ候補として見出したのは、まさかの信平だった。

江戸城天守閣、焼失。信平は赤坂御門内に拝領したばかりの屋敷を失い、妻・松姫は城下の惨状に心を痛めて寝込んでしまう。

四代将軍家綱の御台所顕子女王暗殺の諜あり。将軍の宴を汚すは天下の一大事。

子が生まれ、秋穂が実る。鷹司松平信平は出世にともなう新領地の視察と家臣集めへ向かう。

三千俵の加増を受けて、大身旗本となった信平。京屋敷を賜ったため、松姫とは住み別れてしまう。

旗本となった鷹司松平信平の妻・松姫は子を宿していた。

これぞ江戸活劇! 実在した公家武者を描く 大人の時代小説 実在した公家武者の爽快無比な立心譚、始まりの物語第十三弾!

これぞ江戸活劇! 実在した公家武者を描く 大人の時代小説 実在した公家武者の爽快無比な立心譚、始まりの物語第十六弾!

江戸城へ諸大名が登城する朔日。宗之介と名乗る若者が大手門を襲撃。

京都所司代を歴任した傑士、襲撃さる。賊は狩衣を着ていたそうだ。

信平の鷹司松平家、御家断絶の噂走る。部下は慌てふためき、離れて暮らす妻の松姫は信平とともに暮らせることを期待する。

拝領した鷹司町の治安が落ち着いたのもつかの間、 とある読売が話題をさらう。

松姫を狙うも囚われた刺客・亮才、脱獄す。安息の間もなく、備後布田藩の鉄山に異変。

将軍綱吉の最愛の娘鶴姫が病のため身罷ったことで、綱吉は鶴姫の夫の紀州藩主綱教ではなく、甥である甲府藩主の綱豊を世継ぎに指名、再度の西ノ丸入りを命じる。

時の将軍・家綱より拝領した刀を奪われる四谷の弁慶事件が頻発。

信平の領地、岩神村に非常事態が連続する。青々とした稲が枯れ、代官は毒を盛られ、米盗みの疑いで村民が捕らえられる。

江戸を守る これが私の歓びだ 将軍と公家武者が敵の手に墜ち―― 銭才編、ついに決着! ーーー 敵は金峰山にあり。

信平を美しい公家の姫が訪ねる。客間に籠もり夜更けまで話し込む二人の関係を心配する妻の松姫。

公家武者・松平信平を主人公とする人気シリーズ、躍進の第11弾!

ついに姿を現した京の黒幕・下御門。 警戒する信平のもとに、江戸を騒がせる木乃伊の秘薬の噂が舞い込む。

夜回り中の信平が捕らえた不審な若者。だが若者は思わぬ変事を語り始める。

京都の公家から江戸の武家へ。前代未聞の転身を遂げた信平。

十五歳の公家・信平は仏門に入ることを嫌い、将軍・家光の正室である姉の孝子を頼って江戸に出た。

幕末、名高い道場主の息子でありながら次男であるが故にその才を隠し生きてきた伊織。

江戸市中で「いちだ」という姓の武家の当主ばかりを狙う辻斬りが現れた。

真の世継ぎとして再度の西ノ丸入りを果たすと共に、名を綱豊から家宣と改めた左近だが、相も変わらず市中に繰り出しては、悪を成敗していた。

皇軍の胎動、京にあり。

日ノ本中に散った三万の忍び「蛛蜘」を束ねる頭領を捜せ。

将軍綱吉の娘、鶴姫が病に倒れた。市中で広まりつつある疱瘡にかかってしまったのだ。

長き戦いの末、因縁の闇将軍を討ち果たしち左近。

闇将軍との死闘で岩倉が深手を負った。

将軍より新たに町を拝領した信平。 しかし、鷹司町の実情は問題だらけ。

信平の後ろ盾として心強かった義父・徳川頼宣は、春の訪れを前に静かに世を去った。

江戸城松の廊下での刃傷に端を発した赤穂藩をめぐる一連の出来事は江戸市中にも暗い影を落としていた。

己が娘への将軍綱吉の寵愛を背景に、幕閣内で大きな力を持つようになった老中冬木有泉。

戦国時代の名刀・露斬りの出物が同時に二本現れた。

浪人姿に身をやつし、市中に繰りだし、悪を討つ。

茶人として名高い天新堂の隠居の万庵が左近のもとを訪れた。

貴船屋の企てを退け、無事お琴たちとの再会を果たした左近。

襲われているところを助けた若侍は、とある小藩の姫様だったー。

将軍綱吉との狩りの場で刺客に襲われ、傷を負ってしまった左近。

三島屋のお琴の義理の兄で、左近の幼い頃からの親友、岩城泰徳。

西ノ丸の大手門前で御家人が抗議の自刃を遂げた。

松の廊下の一件から時が流れ、赤穂藩士たちによる仇討ちの噂も下火となる中、左近は未だ堀部安兵衛たちの行方をつかめずにいた。

娘鶴姫の暗殺を恐れた第五代将軍綱吉に乞われ、世間を欺く仮の世継ぎとして西ノ丸に入って早十二年。

左近に窮地を救われた縁で、甲府藩に召し抱えられた坂手文左衛門が桜田の上屋敷の修繕を差配すべく、国許から出府してきた。

ぼろ屋敷に住まう謎の浪人・新見左近。だがその正体は、甲府藩の大名であり、将軍綱吉の甥、葵の若さま『徳川綱豊』であった。

米問屋のあるじばかりを狙った辻斬りが現れた。

嫡子徳松亡きあと、未だ世継ぎに恵まれぬ将軍綱吉は、母桂昌院の助言に従い新たな法を発布。

江戸を襲った勅額火事から一年、町の復興は着々と進んでいた。

貞享元年八月、世を震撼させる事件が起きた。 江戸城本丸御殿で、大老堀田正俊が、若年寄の稲葉石見守に斬り殺されたのだ。

将軍家御用達の店ばかりを狙う盗賊が現れた。襲われた店は一家皆殺しのうえ、最後に火をつけるという非道ぶりだ。

大工の権八が普請場で知り合った浪人、浅島善五。

剣術指南役に就けなかったことを恨みに思い、自らが仕える藩の大名行列を襲って、藩主はじめ多数の藩士の斬り殺した人斬り太夫こと赤崎満。

左近の想い人であるお琴に、思わぬ話が持ち上がった。

綱吉が将軍に就任したことで、甲府藩主としての務めを果たしながらも、気ままな日々を送っている左近に、綱吉の影武者として日光社参におもむくようにとの命がくだった。