発行日：2002年11月01日

出版社：徳間書店

ページ数：239P

【あらすじ】

京都・桜慈会系の特別養護老人ホーム周辺では、入所者の死亡率が異常に高いことが秘かな話題になっていた。北朝鮮からの覚醒剤密輸事案を内偵中だった神奈川県警公安二課の蛍橋政嗣は、監視対象者を追って同会系洛北病院へと辿り着いた。と、その目前で殺人が―。殺されたのは麻薬取締官・四角哲也。広域暴力団仁友会の小山克治こと在日北朝鮮人・申勲を内偵中に妻を殺され、復讐に燃えていたという。期せずして「北」が焦点になったのは、偶然なのか?やがて蛍橋は、政官民が癒着して老人を食い物にする暗澹たる現実に直面する…。