発行日：1995年12月31日

出版社：早川書房

ページ数：353P

【あらすじ】

痴呆症の老人が置き去りにされる事件、水鉄砲で遊んでいた子供が誤って射殺される事件…。春まだ浅い三月、アイソラでは大小さまざまな事件が続発し、87分署の刑事たちは目も回る忙しさだった。なかでも彼らが頭を抱えたのは、街頭の壁に絵を描くストリート・アーティストばかりを狙った殺人事件だった。被害者同士のつながりはまったく見あたらず、おまけにその手口は、犯行後、死体にペンキを塗るという異常なものだったのだ。そんな折り、キャレラのもとにデフ・マンからの挑戦状が舞い込み、刑事たちは騒然とする。これまで幾度となく87分署を翻弄してきた天才犯罪者が、また何かを企んでいるのか。山積する事件の捜査に追われながらも、デフ・マンの計画を阻止すべく奔走する刑事たち。だが、事件は彼らが予想だにしない展開を…。類いまれなストーリーテラーが、その真骨頂をしめした傑作警察小説シリーズの最新作。

発行日：2002年04月30日

出版社：早川書房

ページ数：550P

【あらすじ】

アイソラで近ごろ流行の悪戯は、無邪気とは言い難い。街頭の壁に絵を描くストリート・アーティストを狙った連続殺人。現代版姥捨山ともいうべき、痴呆老人の置き去り。家庭内三角関係の果ての人質立てこもり…続発する事件に頭を悩ませる87分署の刑事キャレラに、天才犯罪者デフ・マンからの大掛かりな犯罪計画をほのめかす挑戦状が舞い込んだ。累積する事件を解決しつつ、87分署の面々はデフ・マンを阻止できるのか。