ソクチョの冬



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    ソクチョの冬
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    初公開日(参考)2023年01月
    分類

    長編小説

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    ソクチョの冬

    2023年01月24日 ソクチョの冬

    冬になると旅行客がほとんどやって来ない避暑地、ソクチョの小さな旅館でわたしは働いている。ある日、フランス人のバンドデシネ作家が旅館にやって来る。彼の中に、わたしは未だ見ぬフランス人の父と父の国への憧憬を重ねるが――。男女の一期一会を描く長篇(「BOOK」データベースより)




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    ソクチョの冬の総合評価:7.33/10点レビュー 3件。-ランク


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    No.3:
    (5pt)

    主人公とフランス人漫画作家の微妙な関係と心の揺れ

    2023年1月刊(原著は2016年刊)。なかなか素敵な中編小説でした。著者は父がフランス人・母が韓国人で、フランス&スイスの二重国籍を持つ女性作家。ミドルネームの「スア」が韓国式の名前なんでしょう。
    ソクチョ(束草)という韓国北東部の港町での、ある20代女性(彼女もフランス・韓国のダブルという設定)とフランスからやってきた中年?バンド・デシネ(フランスの漫画)作家の出会い。淡々と描かれる物語は、ちょっと60年代のフランス映画みたい。恋愛小説でもなく、大きな事件も起きないこの小説での主人公の「心の揺らぎ」~彼女が書きたかったのはそれでしょうか?そしてここでも出てくる南北分断~終わらない戦争の傷。
    ちなみに原著はフランス語圏で多くの文学賞を受賞、英語版が2021年全米図書賞翻訳部門を受賞。現在4作目を執筆中とのことですが、これまでの3作はどれも「越境する存在・境界の外にいる存在」としての人の姿を描いているようです。大いに共感します。
    ソクチョの冬Amazon書評・レビュー:ソクチョの冬より
    4152102020
    No.2:
    (2pt)

    掌編恋愛小説

    北朝鮮の国境近くの小さな町ソクチョを舞台に、著者と同じく、仏蘭西人を父に、韓国人の母を持つ若い女性の暮らしと恋、複雑な人間関係、そして峻烈にして美しい自然を散文詩のように綴った掌編恋愛小説である。

    こんな辺境の地に、こんな多感な若い女性が、懸命に人世を生きているんだ、という世界同時代感覚が実感として湧き上がってくる。
    ソクチョの冬Amazon書評・レビュー:ソクチョの冬より
    4152102020
    No.1:
    (4pt)

    「物語」から「バンド・デシネ」に継承される主人公の自己同一性

    「ソクチョの冬」(エリザ・スア・デュサパン 早川書房)を読み終えました。
     舞台は韓国・江原道、束草(ソクチョ)。作者同様フランス人の父親と韓国人の母親の間に生まれた女性が主人公。父親は母親を捨て、どこかに行ってしまったらしい。魚市場で働く母親が女で一つで主人公を育ててきました。名前が明らかにされていない主人公はソウルの大学を出て、故郷に戻り、パク老人が経営する旅館で働いています。その旅館にヤン・ケランというフランス人、ノルマンディー出身の中年男性がやってきます。束草という海辺の町。主人公の寂れた日常。そのリアリティに溢れた、冷え冷えとした描写。しかし、そこには色彩と匂いが確かに在ります。
     ケランは「バンド・デシネ」(おお、「タンタンの冒険」!)の作家であり世界中を旅する考古学者を主人公にしたシリーズを執筆中です。そして、いくつかの場所に出向く彼の案内役として主人公が付き添うことになります。北朝鮮との<南北軍事境界線>。今も続く戦争。整形手術。お正月の雑煮。コンタクトレンズ。母親との共依存から逃れられない主人公。どこへでも行けるケランとここではない何処かへ行きたいのか行きたくないのか主人公の心は静かに揺れ動いているのでしょう。フグを調理する主人公。主人公を追う猫。物語がもう一つの完結した「物語」によって解放される幕切れはとても鮮やかでした。いずれにしても私もまた書き過ぎてはいけません。
     現実世界では見つけられなかった「物語」が「バンド・デシネ」に継承され、主人公の<自己同一性>が一時の完結を見出します。
    ソクチョの冬Amazon書評・レビュー:ソクチョの冬より
    4152102020



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