死が三人を分かつまで
- サスペンス (354)
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今年の6月にアメリカで原著がリリースされて、10月には日本でもリリースされてるなんて、しかも、訳者が池田真紀子さんなんて、ちょっと期待しちゃいますよね。 それで、読んでみたのですが、正直に言うと 「予想以上に面白かった!」…です。 ミステリーやサスペンスといったカテゴリーになるかもしれませんが、私個人としては ”読んでるとミステリーであることを忘れさせる本” でした。 『ザリガニが鳴くところ』や『われら闇より天を見る』とも通ずるんですが、ミステリー部分よりも人間ドラマとして読んでしまう本。私にとっては、この本はそんな一冊でした。 この本、発行元があの「U-NEXT」だったりするんですよね。 海外ミステリーも出版してるんだ!って、ちょっと驚きました。 まあ、「U-NEXT」だからというわけではないんですが、この『死が三人を分かつまで』は、ドラマ化に向いてるんじゃないかと思いました。 過去パートで、1985年のメキシコ地震や、翌1986年のワールドカップが出てきたりするので、地震前と、復興していくのメキシコシティを見てみたい! 映画ではちょっと尺が足りないと思うので、ドラマの方でぜひ! | ||||
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「死が三人を分かつまで "More Than You'll Ever Know"」(ケイティ・グティエレス U−NEXT)を読み終えました。モチベーションは翻訳者が池田真紀子さんだったことにありますが、分量も多く(笑)、どうかなと思いながら、しかし読み始めてしまえば或る悲しみに向かってドリル・ダウンしていくストーリー展開を最後まで堪能することができました。 舞台は米国テキサス州南部、そしてメキシコ・シティ。メキシコ系アメリカ人による"スパングリッシュ"が効果的に多用されています。 キャシーはブログ・ライターですが、「犯罪実話」を書くべく或る事件に目を付けます。それは、不倫、重婚の末に、夫がもう一人の夫を殺害するに至った「ドロレス・リヴェラ事件」。<2017年 キャシー>の章と<1983~1986年 ローレ>の章が交互に書き綴られ、現在へと至ります。(ローレは、夫を殺害されたドロレス・リヴェラ) 固有名詞を多用した描写、二人の女によるドメスティックな視点、途中までは恐る恐る読み進めていましたが、1985年に起きた<メキシコ地震>を契機として、ストーリーが震源部分に向かって揺らぎ始めます。「冷血」、或いは「へルター・スケルター」を目指して書き進められた犯罪実話が、たとえが少し遠いかもしれませんが、スコット・トゥローが書くべきストーリーのように或る種の文学性を称えつつ、次第に細かな伏線を刈り取りながら、或いは<真実>の形を変えながらリーダビリティーの高い物語へと変貌を遂げていきます。 「依存」と「快楽」へのアプローチも見逃せませんが、これ以上スリラーの詳細を明かすわけにはいきませんので、お読みいただければと思います。かなり嫌なもの、しかしながら心に残るスリラーとして記憶されることになるでしょう。たとえ人生が「死者の日」の夜に悲しみに終わる運命にあるとしても(p.332) | ||||
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