ゆがめられた昨日
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初版刊行(参考)
種別
長編
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評判
ゆがめられた昨日の評価:
6.00/10点 レビュー 1件。 D ランク
ゆがめられた昨日の総合評価:
7.33/10点 レビュー 3件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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罠に嵌って、主人公自身が殺人事件の犯人として追われる身となり、逃亡しながらも、真犯人を探すという体裁の物語だが、流石「さらばその歩むところに心せよ」の作者であるだけに、その過程は一筋縄では行かない。限られた「誰を信じて良いか分らない」登場人物の中で、真犯人が誰で、動機は何か、という本格ミステリ的趣向を充分に織り込みながら、読者を引っ張って行く手腕は一級品と言える。
プロット上の工夫もある。冒頭、事件の三日後、主人公が被害者の出身地へと高飛び兼捜査に赴く場面から始まる。最初この部分を読んだ時は余り効果がない様に思われたのだが、これが事件解決と共に主人公にとっては更に重要な"ある解決"へと導くのだから、作者の巧者振りが良く窺える。上述した通り、ハンデキャップを背負った人々に対する作者の温かい眼差しが光る作品だが、特にラストの一行は心温まる。作者の力量を十二分に堪能出来る秀作と言って良いのではないか。