リングで殺せ
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原題 The Big Fix (原著1960年刊行) 落ち目のボクサーに仕掛けられた保険金殺人の罠。 臨場感溢れるボクシング描写が素晴らしく、多重視点で小気味良く運ばれる展開も相まって緊迫感のあるサスペンスの佳作となっている。 何よりレイシイの美質である精彩ある人物を描き分ける温かみある筆致が清々しい。1960年代のニューヨーク、ボクシング業界に生きる人々の哀歓を描いて魅力的。 | ||||
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年老いたボクサーがある条件をもとにプロモーターから試合を持ち掛けられ・・・というお話。 世界の格闘技界が創生期に腐敗していたことはよく知られていますが、この小説でも八百長を巡るボクシング界の実態を舞台にそれでもいいからリングに上がりたい格闘技魂溢れる年老いた男の苦悩を三人称多視点で描いて読ませます。この小説ではその主人公の格闘技魂と、それにつけこむ悪人、元ボクサーの刑事の行動を縦糸にそこにボクサーの妻やそれに関係した反社会勢力の挿話を絡め、大団円ではそのボクサーの迫真的な試合を持ってきて大いに読ませるクライム・ノヴェルの秀作に仕上がっております。 同じ著者の「死の盗聴」は若干プロットが破綻してるように思えましたが、この小説では結構うまくまとめてあって瑕疵の少ない娯楽読み物として読んで損のないできに思えました。何より主人公のボクサーが八百長と判っていてもリングに上がりたいという格闘技魂をうまく描いた点で評価できる作品だと感じました。日本のあるプロレスラーの人も年をとって会社から引退を迫られたけど、格闘技魂がうずいて別の団体に移籍してリングに上がり続けた方がいますが、この辺の格闘技魂は時代を問わずあり続けるのでしょう。 格闘技界を舞台にした小説にはバッド・シュールバーグの小説等色々ありますが、それらに比肩する秀作クライム・ノヴェルとして格闘技ファンにも推奨します。 | ||||
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