天使の鬱屈
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3部作の完結編で、この作品でCWA(英国推理作家協会)賞を受賞しました。個人的には3作品の中では実は一番インパクトが弱いと感じたのですが、賞は3作品まとめての受賞という意味なのかもしれません。 先の2作から年代はさらに下り、時間的にはこれが一番昔の出来事になります。3作を通して登場するアップルヤード家とバイフィールド家の縁がどういうところから始まったのかが描かれています。物語はヒロイン、ウェンディの1人称で語られ、1930年代の子供時代のジャネット・バイフィールドとの出会い、そして1952年、後の夫になるヘンリー・アップルヤードと知りあうところから始まります。 1作目は現代のサイコ・キラーの話で、2作目はその父親が主人公だったわけですが、これはその父親がまだ若かった頃の話になります。ネタばれしてしまうので、あまり書けないのですが・・・すでに1作目2作目を読まれた方なら、一連の事件の種がすでにこの頃から芽生えていたことがわかり、この萌芽を摘むことはできなかったのか?どうして誰も気がつかなかったのか?わかっていたら一連の悲劇を避けることができたのにと、もどかしいような思いで読むことになると思います。 3部作が完結してから2年後に、改めて”Requiem for an Angel”(天使への鎮魂歌)というタイトルで一冊で刊行されましたが、3部作を全部読み終わってみれば、この”天使への鎮魂歌”というタイトルの意味がわかると思います。1作目から順に通して読んでいただきたい重厚な物語です。 | ||||
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英国におけるミステリーの頂点、CWA(英国推理作家協会)賞の’01年度エリス・ピーターズ・ヒストリカル・アワード(最優秀歴史ミステリー賞)受賞作。 物語の語り手は70才の坂が近づいたウェンディ。2000年を目前にした彼女が1958年ごろを回想する形をとっている。夫の不倫を目撃したことがきっかけで別居した彼女は、大聖堂のある町ロシントンで学生時代の親友宅に居候することになる。そこで、大聖堂図書館の蔵書目録を作る仕事を始めるのだが、やがて、半世紀前の聖職者にして詩人のユールグリーヴの存在を知る。 彼は「醜聞の主」として職を追われるのだが、一方で「立派な紳士」との評判も聞く。興味を持ったウェンディは自分なりに調査を始める。しかし同じように彼のことを調べているもうひとりの謎の人物がいた・・・。 本書は、誰でも知っている歴史上の人物や出来事にスポットを当てた、重厚でドラマチックな歴史ミステリーではないが、いくつかの小事件や、ウェンディが身を寄せる一家に起こる悲劇的な事件とあわせて、回想物語らしく、粛々とストーリーは進んでゆき、事件や謎もその流れに乗って結末を迎える。 比較的短い章立てと、各章末の終わり方の手際に、次章へ結びつくミステリーらしいスリルがあって、文庫にして548ページにおよぶ長編だったが、とても読みやすかった。 | ||||
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天使シリーズの第3作目です。第1作目の『天使の遊戯』2作目の『天使の背徳』にもレビューを書かせて頂きました。良かったらお読みになって下さい。是非是非第1作からゆっくりお読みになる事を強くお勧めします。この第3作目は3つの中では一番読みづらい感じはありましたが1作目2作目と読み進んでくれば“謎解き”を楽めなくとも登場人物の言葉1つ1つに意味があるようで楽しめると思います。人間とは...これがこのシリーズを読み終え私の心に残った言葉です。 | ||||
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アンドリュー・テイラー氏の3部作の第3作目にあたる作品とのことですが、 2003年CWA賞受賞作品ということで、前2作を拝見せずに手に取りました。 結果として、それが良くなかったのでしょうか。解説には単独でも楽しめる作品との言がありましたが、 意味深長な流れと裏腹に、実際の謎解きはあっさり終わってしまう感じが強く、あまり楽しめませんでした。 歴史小説の重厚さを楽しむ方なら、もう少し高評価なのかもしれません。 また3作通して見ると、また違った評価も出るかと思います。 これはあくまでもこの1冊の感想ということで御願い致します。 | ||||
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