亡都七事件 大東京三十五区
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
亡都七事件 大東京三十五区の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク
亡都七事件 大東京三十五区の総合評価:
7.20/10点 レビュー 5件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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このシリーズ、擬古文調?の凝った文体がウリだったのですが、さすがに三巻目となると著者も飽きたのか力尽きたのか、文章はぐっと平易で普通な感じ。これを読みやすくなったと歓迎するか、物足らないと感じるかは読者次第なのであります。
私見を述べるなら、古雅な文体をやめてしまったことで独特の味わいがなくなり、物語の出来がストレートに読者に見えてしまう結果になったような。
レギュラーから準レギュラーまで登場人物はけっこう多いのですが、どうしてこの人たち、こんなにギスギスしているのでしょう? それに各エピソードごとにキャラクターの描写がまちまちなのですね。主人公?のちょろ万こと阿閉万もエピソードによって、名探偵の役まわりだったり、役立たずの賑やかしだったり。彼に限らず、全体に設定と描写が一致していないことが多いのです。
もう一つ難を挙げるなら、前巻までの近代東京名所めぐりといった舞台設定の豪華さは本書ではすっかり影をひそめてしまい、エピソードの半分程度はどうということもない田舎の出来事だったりします。
事件が起こった!レギュラー陣が推理した!という推理クイズ風の基本パターンは前巻までと同じながら、出題編と回答編?の隔たりも何だか大きくて、前半の登場人物(事件関係者)が後半にまったく出てこないのは「物語」としていかがなものか。
事件もトリックも前巻までよりもスケールダウンして、全体にこじんまりとした読後感。
最終話も大仕掛けが待っているわけではなく、何だか尻すぼみな結末でして、むしろ探偵役の玄翁先生が登場せず、オカルト学者の鏑木博士がメインを引き受ける「地ノ底ノ怪座敷」「悪魔ノ命ジタル殺人」の二編が傑出していたのはどうなのでしょう。シリーズ探偵の人選を間違えてしまったのかも。
以上、苦言が多くなりましたが、シリーズ物は引き際が大切なのであります。