ルドルフ・カイヨワの憂鬱
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あとがきにあるように確かにこの作品はSF作品と呼ぶにはSF要素が少なく感じます。ですが、それでいてより現実味があり、本当の近未来を彷彿とさせました。複数の伏線が絡み合い絶妙な味わいを醸し出しています。主人公の暗い過去。愛を知らない不器用な恋心。弁護士と言う垣根を越えて、仲間と共に大企業や国家の策略を暴く為謎を追求していく。昔、夢中になって見てたXファイルを思い出しました。これは完璧なヒロイズムストーリーです。 ゲノムウィルスが蔓延し、正常な子供が産まれなくなったアメリカで、正常な子供を人工授精でつくる。自分の好みの子供をつくる。そして、正常な者、より優れた者を求め、それ以外の病や障害を持った者を排除しつつある。優性主義的な社会。それが、当たり前になっていこうとする、まさに時代の変革期を描いている。それがまた、リアル。DNAスクリーニングによる予知医療。胎児の細胞を使った治療法。卵細胞を使った治療法。まさに、今着々と進化している先進医療をメインに描いている。それがまたまた、リアル。 更に作中で9,11貿易センタービルの同時多発テロにも触れており、それによってアメリカはより強いアメリカたる為、報復の為、とんとん拍子に戦争に突入した事を、【ヒステリー】と述べている。確かにテロは悪だ。でも戦争も悪だと、主人公、若しくは作者が反戦的なものを示しているようにも思える場面もある。くしくも、その場面を読んだ日が9月11日。所詮確率的な一致だったが、因果な運命の様なものを感じた。 また、作中に天才ハッカーだった教授。昔の映画の主役の名前として、複数名出てくる。彼らはもういい歳だとの事を言っているからして、ほんの10年20年先の現実の未来を描いている事をも位置づけてもいる。 この作品は大賞ではなく佳作に留まっているが、大賞であってもおかしくないクオリティーです。 なおこの作品は【第5回(2003年)日本SF新人賞(佳作)】受賞作です。 | ||||
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派手さはない。しかし、内容は確かに考えさせられる様なもので引き込まれるし、それなりに面白かった。但し、巻末の書評にもあるように本格的なSF作品ではなく、むしろドラマ的な感じが強い。 | ||||
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通勤中電車で読み始めたら驚くほど近未来の世界にひきこまれて、危うく遅刻するところでした!登場する場所が頭に映像として次々浮かび、スピーディにすすんでいくストーリーのなかを主人公とともに走っている感じ。男性読者はどう思うかわからないけど、本気で子どもを産みたくなりました! | ||||
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謎のウイルスが流行する近未来の合衆国が舞台。出産が厳しく制限された社会で、主人公の冴えない弁護士に持ち込まれた、美女からの仕事。探りを入れるうちに、現われる妨害、そして裏にある陰謀。空拳徒手の主人公は、仲間とともに、巨大な陰謀に立ち向かっていきます。それに絡みある主人公の複雑な過去・・・。SFっぽい所やテクノロジなどの説明は控えめで、主人公の行動が中心に描かれています。屈折を抱えた主人公の活躍が、ハードボイルドっぽく、そこが読みどころでしょうか。話の展開もスーピーティーで、読むのを途中で止めるのが、たいへんな本でした。 | ||||
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