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だいあな さんのレビュー一覧

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書評・レビュー点数毎のグラフです平均点10.00pt

レビュー数2

全2件 1~2 1/1ページ

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No.2: 9人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

『イエスの涙』を読んで

十字架を嫌う現象が世界各地で起こり、それらの事件にまつわる謎解きにかかわる聖職者達。
あまり期待はしないで読み始めたが、おもしろくて、先が気がかりで一気に読み終えました。

 訪れた事のある京都とバチカンが舞台で、読みながら美しい情景がよみがえる。映画にもできそうな小説であり、全体的に暖かなものが感じられ、読後感にはすがすがしいものがある。
 そもそも、磔の刑のために用いられた十字架を、私たちはいつから神聖な物としてとらえてきたのであろうか?
 今まで何気なく目にしてきた「十字架」を見たくなくなり、アクセサリーとして使うなどとはとんでもない事!この現象は『イエスの涙』を読んだせい?
イエスの涙
ピーター・シャビエルイエスの涙 についてのレビュー
No.1: 16人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

主人公はマリア様。

 『マリアの涙』の帯には、8442件もの応募総数からの最優秀作品であるとの内容が書かれてあり、その言葉に好奇心を刺激され購入した。
 2000年もの長い歴史の流れの中で、絵画、音楽、文学等で頻繁にモチーフとされ、世界中で最も愛されてきた女性「マリア」にまつわる4人の主要登場人物たち。主人公?と思っていた人物をとりまく事件の意外な展開にはじまり、物語の中にドンドンはまってしまう。
 後半部分、過去の現実の出来事であった、バチカンのミケランジエロの「ピエタ像破壊事件」における犯人に対する扱い方のナゾなどの問題が登場人物たちとの関係に絡ませてあり、現実的なミステリーとして魂に迫ってくる。
 世界中に実在する「涙を流すマリア像」の存在自体がミステリアスなものでもあるが、ファンタジー小説としても捉えられないわけでもない。
 読んでいる途中に何故か「アガサ・クリステイ」が思い出された。
 新感覚のミステリー小説であり、主人公は「マリア様」である。
マリアの涙
ピーター・シャビエルマリアの涙 についてのレビュー