青天の双帆
評判
青天の双帆の評価:
5.00/5点 レビュー 1件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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青天の双帆の評価:
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舞台は1600年代前半の関ケ原、長崎、マカオ
を流転していく。
商いの道を進む龍之進のパートはエネルギーに満ち溢れ、
魅力ある登場事物が多く登場し、つい引き込まれる。
一方でキリスト教の道に進んだ多聞のパートは陰鬱で、
傲慢な人物ばかり登場して退屈。しかもすごく長い。
筆者はおそらく当時のキリスト教をめぐる時代背景を
本作品で描写したかったのかもしれないと感じるくらい長い。
対照的な二人が主人公なので、もっとテンポよく、
二人の場面を行ったり来たりして書き分ける力量がほしかったし、
その方がわくわくしながら読み進められたのではないかと思う。
最後の戦闘場面は手に汗握るが、そこに至るまでの冗長さで
すでに読み疲れてしまっている自分もいた。
また、簡単に重要人物の多くを殺してしまう展開は感心しない。
人が死ぬことで読者の感情を揺さぶるのは
個人的には多用すべきではないと思うので、最後の最後で
安っぽい物語に感じてしまい、そういう意味でも
本当に描きたかったのは宗教部分だったんだろうなぁと
妙に納得してしまった。龍之進は魅力的な人物だが、
そちらに期待しすぎず読み進めた方が楽しめる作品だと思う。
当方は文庫本で読んだが、文庫化に際して加筆修正が
されているとのこと、加筆修正前の版も気になった。