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ドリーム・パーク
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ドリーム・パークの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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ニーブンの落穂拾い。本書は1983年の出版時に購入したまま本棚で眠っていました。 総頁数が500ページもあり文字も小さいのでお蔵入りになっていたのですが、読み始めたらどんどん読めます。ただし、登場人物が多く、同一人物でも呼称がいろいろ異なるので、最初のうちは一覧表と首っ引きで読んでも混乱します。RPGのパーティーが14人もいるのは多過ぎでしょう。 2051年のアメリカ西海岸のドリーム・パークでは、精密なホログラフィーとセットを使った広大なエリアを舞台にプロの演技者と一般競技者が参加する体験型のRPGが行われています。今回は有名なゲーム・マスター(演出家)のリチャード・ロペス夫妻が公開した、1950年代のメラネシアのカーゴ・カルトをテーマにした秘境冒険型の新作ゲーム“南海の宝探しの4日間”をプレイするために世界中から有名なゲーム・プレイヤーが集まっており、大勢の見物人たちの興奮も高まっています。 そんな時、パークの研究部門で警備員が殺され、開発中の試薬が盗まれます。犯人は、ゲーム・プレイヤーに紛れ込んでいる可能性が大きいのですが、捜査のためにゲームを中断するとパークに大きな損害が出るため、保安部長であるアレックスがプレイヤーとしてゲームに参加して犯人を捜すことになります。 アレックスは、ドリーム・パークの従業員でありながら、RPGを大人になり切れない子供の遊びだと思っていますが、チームの一員としてゲームを続けているうちにその架空世界にハマっていきます。 ストーリーは、プレイヤーのチームがゲーム・マスターの仕掛ける罠や怪物をクリヤしながら財宝に迫るゲームのシーンの中に、アレックスが殺人犯人をあぶり出していく過程を織り込んで進んでいきますが、ゲームのシーンはまるで映画を見るようです。プレイヤー達はゲームをクリヤすることができるのでしょうか?また、アレックスは犯人を捕まえることができるのでしょうか? ウィザードリーやウルティマが発表されたのと同じ1981年に出版された本書は、大規模なバーチャル空間での体感型ゲーム世界を提案したところに新しさがありますが、現代の視点から見ると、どうも誤った進化で巨大化してしまったように思えてなりません。 一方、小説としても、いくつか不満があります。 大勢の登場人物がゲームに参加しますが、パーティーの人数が多い上に、いちゃいちゃするキャラクターが多過ぎてイライラする。お前らはファンタジーRPGのためではなく、ラブゲームのためにここに来たのかと。さらに、一般人である主人公が徐々にRPGにハマっていたのも半分はラブゲームのためのようでもあり、中途半端。 さらに、最終的な決着にももやもやします。企業小説なんですね。これって。 買った時に読んでいれば、もっと興奮したかも。(なにせ、ブラック・オニキスが発売された前の年ですもん。) | ||||
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