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死の会計



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【この小説が収録されている参考書籍】
死の会計 (論創海外ミステリ)

死の会計の評価: 4.00/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(4pt)

ウォール街のアガサ・クリスティーが描く骨太の企業ミステリ

 好景気にわく1960年代初頭のアメリカ。凄腕会計士フォーティンブラスは、政府に軍事機器を納めるコンピューター販売会社の放漫経営に疑念を抱く。裁判所の命令書をかざして、フォーティンブラスは社の会計調査に着手するが、その強引なやり方により経営幹部との間に軋轢が生じる。台帳が紛失し、その後ほどなくして、彼は社の経理部室で遺体となって発見された。スローン信託銀行副頭取ジョン・パトナム・サッチャーは、友人である投資銀行頭取ロビショーの依頼を受け、軍事企業の闇に迫る。
 エマ・レイサンは女性2人の共同ペンネーム。それぞれ金融、経済の専門家としての職を持つかたわら、経済・政治的事件を題材とするミステリを書いた。本作は1965年CWA賞シルバー・ダガー賞(当時は次点)受賞作品。40年も前にこれほど骨太で遊び心のある企業ミステリが書かれていたのは、まさに嬉しい驚きといえよう。
「ウォール街のアガサ・クリスティー」という異名をとるのも当然と思われる、おもしろい作品だった。フォーティンブラスはシェイクスピア『ハムレット』に登場する人物とのこと、ほかにもいろいろひねりがありそうだったが、読み取れなかった。教養の足りなさを実感させられたのはちょっと悲しかった。
死の会計 (論創海外ミステリ)Amazon書評・レビュー:死の会計 (論創海外ミステリ)より
4846005240
No.1:
(4pt)

ウォール街のアガサ・クリスティーが描く骨太の企業ミステリ

好景気にわく1960年代初頭のアメリカ。凄腕会計士フォーティンブラスは、政府に軍事機器を納めるコンピューター販売会社の放漫経営に疑念を抱く。裁判所の命令書をかざして、フォーティンブラスは社の会計調査に着手するが、その強引なやり方により経営幹部との間に軋轢が生じる。台帳が紛失し、その後ほどなくして、彼は社の経理部室で遺体となって発見された。スローン信託銀行副頭取ジョン・パトナム・サッチャーは、友人である投資銀行頭取ロビショーの依頼を受け、軍事企業の闇に迫る。

 エマ・レイサンは女性2人の共同ペンネーム。それぞれ金融、経済の専門家としての職を持つかたわら、経済・政治的事件を題材とするミステリを書いた。本作は1965年CWA賞シルバー・ダガー賞(当時は次点)受賞作品。40年も前にこれほど骨太で遊び心のある企業ミステリが書かれていたのは、まさに嬉しい驚きといえよう。

「ウォール街のアガサ・クリスティー」という異名をとるのも当然と思われる、おもしろい作品だった。フォーティンブラスはシェイクスピア『ハムレット』に登場する人物とのこと、ほかにもいろいろひねりがありそうだったが、読み取れなかった。教養の足りなさを実感させられたのはちょっと悲しかった。
死の会計 (論創海外ミステリ)Amazon書評・レビュー:死の会計 (論創海外ミステリ)より
4846005240

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