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血の栄光
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血の栄光の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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作者の本名はハワード・ブラウン。英語版Wikipediaによれば、SF雑誌編集者であり、また本名の他いくつかのペンネームでミステリを描いていたそうである。エヴァンズ名義では1946年発表の本作に始まる、タイトルに「栄光」(Halo)を付けた3冊の私立探偵ポール・パイン・シリーズの他に、1冊ある。さらに3冊目『真鍮の栄光』(1949年)から8年後、今度は本名で、パインの登場する “The Taste of Ashes”(灰の味)を出している。ただし邦訳はパインものということで『灰色の栄光』と題し、さらに本名ではなくジョン・エヴァンス名義で出版された。 チャンドラーに比較されることの多い正統派系ハードボイルドの作家だが、少なくとも本作はチャンドラーよりはるかに謎解き的要素が充実していて、結末の意外性、論理的整合性はかなりのものである。その意味では、むしろハメットに近いだろう。まあ文学性は、チャンドラーに比べると大したことはないのだが。 | ||||
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原題 Halo in Blood(原著1946年刊行) チャンドラーの数多あるイミテーションの一つ。 ただし最高のイミテーション。プロットの面白さは本家を凌ぐ程だ。 喪主も親類縁者もなく立会いの牧師だけが12人で祈りを上げる奇妙な葬式・・・それを目撃したことを発端に私立探偵ポール・パインが巻き込まれる凄惨な連続殺人。 誘拐された妻を広告代理店の重役が会社を挙げて捜索するアイデアとスリルに満ちたサスペンス『夜に消える』(ハワード・ブラウン名義)の作者らしい捻りの効いた展開。そして硬骨な探偵ポール・パインの造形、簡潔でクールな文体、それらが合致した傑作ハードボイルド。 | ||||
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