■スポンサードリンク


出生地



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
出生地 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

出生地の評価: 2.67/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.67pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

MWA新人賞受賞、“人の居場所”探しの物語

本書は、アメリカにおけるミステリーの最高峰、「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」・通称エドガー賞の’05年度最優秀新人賞受賞作である。また、アメリカ図書賞(ABA賞)など、メジャーな賞をいくつも受賞しているという。

ちなみに、訳者の池田真紀子はジェフリー・ディーヴァーの<リンカーン・ライム>シリーズ全作品の訳者である。私が本書を選んだのは、彼女が訳したディーヴァー作品のファンだからでもある。

1980年の東京を舞台に、あるアメリカ人女子大学院生、リサの失踪事件の謎を追うミステリーの形をとりながら、“人の居場所、あるいはアイデンティティー探し”をテーマとした物語になっている。

ストーリーは、3人の主な登場人物の視点から描かれた物語が交錯する構成になっている。

ひとり目は、在日アメリカ大使館に駐在する新任外交官、トム。白人と韓国人のハーフである。彼は公として「リサ捜索」の傍ら、プライベートでは女流写真家と不倫を重ねる。

ふたり目は、警視庁麻布警察署の窓際警部補、太田。彼も公として「リサ捜索」に奔走するが、プライベートでは14年前に別れて離日した妻が子連れで帰国していて、しかもその子が自分の子供ではないかと衝撃を受ける。またマンションのオーナーとも恋愛関係になる。

最後はリサである。彼女は日本人と黒人のハーフで、表向きは「博士論文のリサーチ」のためだが、実は“ある目的”を持って来日したのだ。

このリサが東京で謎めいた失踪を遂げたとき、3人の運命が交差する。彼女の失踪の真相は・・・。そして、3人がそれぞれ模索の末に見つけた“居場所”とは・・・。

私は、結末が少しあっけない感じを抱いたが、本書は、人生のどこかの時点で一度は立ち止まって考えざるを得ないような問題を提起する、意味深い作品だと思った。
出生地 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:出生地 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151764518
No.1:
(3pt)

米経由韓流ノベル

映画やテレビから遅れてきた最後の韓流!

出生の秘密、風俗、政治、スパイ、恋愛、血族などテンコ盛りの小説。

詰め込みすぎの感もあり、肝心のミステリー部分が弱いし、アクションも皆無。

目黒のトンカツ屋、横浜の屋内プールなどぞっとするほどよく知ってるが、

あとがきにもある通り、故意なのか年代や名称を誤ってたりするのでつっこみ

どころを探すのも楽しめるかも?

設定が1980年代だが太平洋戦争、朝鮮戦争の後に生まれたとすれば1970

年代のほうが無理がない気がする。

韓国の女優で映画化したらどうでか?次回作、期待。
出生地 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:出生地 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151764518

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!