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レッド・フォックス消ゆ



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【この小説が収録されている参考書籍】
レッド・フォックス消ゆ
レッド・フォックス消ゆ (文春文庫)

レッド・フォックス消ゆの評価: 3.50/5点 レビュー 4件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

アメリカプロレタリア文学

傑作じゃね?アメリカamazonをみると「スパイが出てこない最高の冷戦小説」とかみな手放しで褒めているけど
文体も含めて出来はかなりいいと思う。

30〜50年代のアメリカのスパイネットワーク(下級労組から国務省高官に至るまで)に属した両親を持つ遺児たちが
その遺産である30年代、ソ連から脱出した女児の、偽のアメリカ戸籍作成を遡行するうちに
過去と現在のソ連の暗部にたどりつく話

わけあり女児の偽の戸籍作成はもろ「スマイリーと仲間たち」だし
革命初期の米ソ毛皮貿易がそのままスパイネットワークに横滑りする話は「ゴーリキーパーク」だし
文体、キャラも含めて作者がどの作家から影響を受けたか、丸わかりだけど
「アメリカの共産主義者たち」のたどった暗い運命が余韻が残る重厚長大小説
途中に描写されるGRUの国外における殺人の描写も、陰惨で、
007にはない<怖さ>が良かった

正直、作者自身、ラスト1行で明かされる女児の正体のあまりにファンタジーなオチをもてあましているのではないか
途中の何百ページの重さに価値があると思う
レッド・フォックス消ゆAmazon書評・レビュー:レッド・フォックス消ゆより
4163090509

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