大正15年の年の瀬、12月25日の午前1時過ぎ、陸軍省軍務局の少佐・竹田耕三のもとに、待ちに待った男子が誕生した。

『続きと始まり』『百年と一日』が話題の柴崎友香による全く新しい「探偵小説」 「世界探偵委員会連盟」に所属する「わたし」は、ある日突然、探偵事務所兼自宅の部屋に帰れなくなった。

その「青さ」は、本物かーー? 最年少で管理職となり、仕事一筋で駆け抜けてきた編集者・有沢真由子。

ドラマ「相棒」などの脚本家としても活躍し、『未明の砦』で大藪春彦賞を受賞。

市立中学で英語を教える青哉は、久しぶりに小学校の同級生と集まった。

「部屋が人生を決めてしまうのかな？」 「それとも、人生が部屋を決めるのかね」 フランス、ドイツ、イタリア、アメリカなど各国で翻訳されたロングセラー『おやすみ、東京』。