第31回江戸川乱歩賞受賞作。

注目の“椿姫”が大学オペラ練習中に毒死し、実在の“椿姫”を描いたマリー・デュプレシ像贋作事件が23年ぶりに浮上する。

芸大教授・七裂鉄人が研究室で殺害され、江戸の絵師、画狂人・北斎に関する未発表の新資料が盗まれた。

いい女予備軍、プライドと黒っぽいユーモア、小道具はモーツァルト、郵便カブ、そしてオールドファッションの2B。

名コンビ活躍の連作短篇集。

聖ジョン大聖堂で育てられていた幼いメシアが悪魔に誘拐された。

プリマドンナ尋深シリーズ第3作の舞台は長崎。実在した蝶々夫人の悲劇に織り込まれた謎を解く鍵は彼女が残した短刀。

マン島T.T.(ツーリスト・トロフィ)―1907年5月、25人のライダーがアイリッシュ海の独立国マン島に集まり、ささやかな公道レースを始めた。

この短刀があると幸せになれないんです、といって妖刀村正とともに現れたアイドル歌手。

パリ発サハラ行・密輸団。メンバーは娘剣客、元外人部隊、フランス外務省職員、三文作家。

“やりすぎミステリー”の旗手が贈る、100パーセントの推理小説!“血の池”に浸かった死体には両手首がなかった。

東京の多摩湖畔で、巨木の高枝に挟まったウエットスーツ姿の女性の死体が発見される。

孤児院育ちの美女から生家を探してほしいとの依頼を受けた弁護士・川路。

隕鉄は誰かの恋をかなえて落ちた流れ星―。ロマンチックを気取っても、一尺八寸環は女子大生にあるまじき刀鍛治。

若手刀鍛冶の角松一誠は、99歳の孤独な師匠酒泉渉の訃報を聞き、岡山にかけつけた。

マリア・カラスがその音楽活動を終えたのは1974年11月11日の札幌であった。

寺の離れで「なんでも屋」を営む俺の叔父さん。家族には疎まれているが、高校生の俺は、そんな叔父さんが大好きだった。

未踏峰への夢を息子に託す登山家の狩義之は、後援をやめると言う会社重役を撲殺、登り慣れた山で偽装工作を図る(「未完の頂上(ピーク)」)。

“雌ライオン”こと名探偵・生野エルザと猛獣使いの助手・川島美伽のもとには日夜、風変わりな依頼が舞い込む。

殺したはずの女が蘇り、のっぺらぼうが林に立つ。