発行日：1999年03月31日

出版社：祥伝社

ページ数：231P

【あらすじ】

筑後川に臨み、旅行作家茶屋次郎の胸は疼いた。大分県日田で、18年前に交際していた小菊の消息を訪ねると、彼女の現在の夫・牛島克典は殺人容疑を掛けられていたのだ。牛島は被害者から多額の融資を受けており、不在証明もないという。零落した小菊の境遇を救うべく、茶屋は事件解明に乗り出すが、直後、取材協力者の女性が失踪、今度は茶屋の身にもあらぬ嫌疑が…。はたして事件の真相は?窮地に陥ちた茶屋と小菊夫婦の運命は…。九州一の大河を舞台に放つ“川シリーズ”堂々の第十弾。