百日と無限の夜
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あらすじ
第一子の妊娠中、切迫早産で急遽入院を余儀なくされた「わたし」。医師からは「三か月は出られない」という衝撃の事実を聞かされる。妊娠7ヵ月で子宮口がひらくとは、それほどの重症なのだった。生業とする書き仕事や日常の営みを奪われ、ただすべての時間を横になって過ごす日々の中、ある晩ひとりの女が「わたし」のもとを訪れる。彼女こそ、能作品『墨田川』に登場する女物狂い・班女。人攫いに遭い子を失った班女を案内人に、中世・京の都から駆け込み寺、若狭のお水送り、海辺の産小屋へと、「わたし」と班女の時空を超えた道行きは続き……。切迫早産での入院中の日々の詳細と、子産みと生命にまつわる夢幻の地獄めぐりを編み上げた、かつてない出産幻想文学。(「BOOK」データベースより)
評判
百日と無限の夜の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
百日と無限の夜の総合評価:
10.00/10点 レビュー 1件。
感想一覧
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現実と幻想、現在と未来と過去が 入り乱れる展開に 読者は困惑せざるをえないが、それ以上に子を持つことの是非の間で女性は困惑するのかもしれない。出産前も出産後も、子供に対する思いは 正と否の間をはげしく行き来し、子供のために生きたいという思いと、自分自身を失いたくないという願いが交錯するのだろう。それは、古来から現在にいたるまで、すべての女性が連ねてきた経験であり業でもある。入院期間は百日にすぎなかったが、女性の葛藤は無限に続くのであろう。世の中の女性をレスペクトせざるをえない。
作者の谷崎さん、とても文章が上手、あるいはよく考え推敲して書かれていますね。難解な内容にもかかわらず読みやすいし、ところどころクスリと笑わされます。非常に才能豊かな人だと思います。