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百日と無限の夜
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百日と無限の夜の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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| とても不思議な小説。切迫早産で入院した女性が、現実と幻想の中で翻弄される。近畿大学で文芸学を教えている著者は能が専門なのか、幻想世界では能の登場人物である二人の狂女が現れる。1人は 愛に生きた班女、もう1人は 子供のために生きた 隅田川の母。これは、子をもたず自分の人生を生きようとする女と、子供のために人生をささげる女の象徴であろう。子供の命を救うために 百日の入院を余儀なくされた女が、子のない人生と子を持つ人生のはざまで揺れ動く様子をたとえているのだと思われる。 現実と幻想、現在と未来と過去が 入り乱れる展開に 読者は困惑せざるをえないが、それ以上に子を持つことの是非の間で女性は困惑するのかもしれない。出産前も出産後も、子供に対する思いは 正と否の間をはげしく行き来し、子供のために生きたいという思いと、自分自身を失いたくないという願いが交錯するのだろう。それは、古来から現在にいたるまで、すべての女性が連ねてきた経験であり業でもある。入院期間は百日にすぎなかったが、女性の葛藤は無限に続くのであろう。世の中の女性をレスペクトせざるをえない。 作者の谷崎さん、とても文章が上手、あるいはよく考え推敲して書かれていますね。難解な内容にもかかわらず読みやすいし、ところどころクスリと笑わされます。非常に才能豊かな人だと思います。 | ||||
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