熱病の木
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種別
長編
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評判
熱病の木の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
熱病の木の総合評価:
10.00/10点 レビュー 2件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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「最後の審判 」。通常のミステリー要素は皆無のようなので、これはオカルトということですかね?
「私からの贈り物」。恐ろしいですね。女性を弄んだりすると、痛い目にあうということでしょうか?
というか、まず半狂乱になって、関係が破綻した男性に迫る女性の行動自体も、怖いけれど。
「女を脅した男 」。これは何といっても、一見普通の社会人の男性の胸の奥に潜む、鬱屈した心理が読みどころでしょうか。
目前の恐怖から逃れるために、更に決定的で大きな恐怖に足を踏み入れてしまうとか、この戦慄的なオチ自体は、割と他でも見るモチーフのような気がします。「毒を愛した少年 」。やはり、毒薬集めとかって、危険な趣味なんでしょうね。必ず悪用しようとする輩が。
自らの幸せのために、子供を邪魔者に思うようになる、母親のエゴイズムというのは、良くあるテーマではありますが。
「メイとジューン 」。一人の男性を挟んだ、姉妹の愛憎劇。とはいえ、憎悪という程、強烈な思いは、妹の方にはないとは思うが。
これもいかにもレンデルという感じの、苦い、痛烈な話。
それにしても、これは果たして、いつまでも妹に婚約者を奪われたことを、水に流せない姉の方が悪いのか?
何か、この姉の心理とか、結末などが、一番腑に落ちるような感じがしました。
それはよりにもよって、姉の恋人と結婚してしまった妹からすれば、夫も死んだことだし、もういいかげん、許してよ、という感じなのだろうが。
確かに、読者の私とて、いつまでも詮なきことを想い続け、ここまで踏ん切りの悪い姉に対して、ここまで粘着質に、あきらめ悪く、いつまでも、結局は自分よりも妹の方を選んだような相手を想い続けないで、新しい相手でも探せば?そうすればもっと新しい人生が、いくらでもあったはずなのに、と思わないこともない。いつまでも、かつての恋人で、とうに妹の夫になってしまった彼に抱き続ける、この姉の幻想は痛々しくも、一方で愚かしくも、感じてしまう。
しかし、私は自分が姉の立場なので、初め姉の恋人が、その妹とくっついてしまうという、この手の話は好きではないし、こういう経緯で結婚したこの妹夫婦の方の、印象が悪くなるのは確か。しかも、この妹の方が姉より美人な上に、聡明ときてはねえ。
恋の場面でこそ、何かと自分より優れた妹に対し、唯一勝者となれたかもしれない姉メイの方に、否が応でも、同情を禁じ得ない。
「悪魔の編み針 」。不吉な予感を孕みつつも、予想外に牧歌的な恋物語に進むと見せかけ、絶対、このまま、幸せに終わるはずがない、必ず何か、必ず、恐ろしい破局が待っているに違いないという読者の不安感を高め、やはり、ある意味、予想通りのオチでしたね。
しかも、読後感最悪。さすがレンデル、と言うべきでしょうか。
「絵具箱の館 」。そのまんま、ミス・マープルの、辛口なパロディーですね。