彼女をそこから出してはいけない
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種別
長編
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評判
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彼女をそこから出してはいけないの総合評価:
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感想一覧
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大正解でした。
幼い頃に住んでいたダムに沈んだ町を憑かれたように写実的に描き続けている画家の絵の中に、存在しない少女を主人公が目撃して倒れるという出だしの展開から掴まれました。
フリーライターの彼女が調査をしていくうちに、やがて失われた町の過去に絡んだ土俗伝奇ホラー的な側面が見えてくるのですが、それも一筋縄ではいきません。
解説で、あえてジャンル分けするなら現代ミステリーということになるだろう、と書かれているように謎がじわじわと解明されていく過程もスリリングでした(ただ、必ずしも全てがすっきりするわけではないですし、私は無理やり分類するならやはり超自然ホラーといった方がしっくりくる気がしました)。
同じ絵画怪奇モノということもあってか、ちょっと大好きなマレルの『苦悩のオレンジ、狂気のブルー』を連想させる作品でもありましたね。
あちらが好きな人は、きっとこの小説にも魅かれるのではないでしょうか。