裁き屋稼業(渇望)
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二次文庫、三次文庫の刊行がやたら多い作家だ。その都度、手を入れているのは作家の姿勢としては、正しいのだろう。だが、そのことによる、時代背景の揺らぎが大きい。本作に限ったことではない。執筆当時にはまだ存在していないドローンがでてきた2000年代の二次文庫もあった。 読み進めるうちに本作もおかしいことにやたら気づく。 本書は2002年が最初の発表で、2006年に一度文庫化されている。 したがって時代背景は、ほぼ2002年がべーすになっている。 団塊の世代が登場するが、年齢は、現在に合わせて二十年ほど増やしたようだ。七十二歳だ。 その割には動きが若々しすぎるのだ。底本発売時期なら52歳。それならわかる。 世相としてはデフレ期で光通信電話詐欺なども登場している。 そんな背景にいきなり「パパ活」という、ここ数年に使れだした言葉が唐突に飛び込んでくる。 中途半端な加筆は止めた方がいいのではないか。 底本の時代背景そのままの方が、感情移入できる。冒頭に二○○二年、夏。とつけるとかね。 さらに指摘するならば、 テレビのリモコンを「遠隔操作器」と書いて「リモートコントローラー」とフリガナしてあるのは、時代錯誤も甚だしい。 2002年でもリモコンだろ!遠隔操作器ともリモートコントローラーとも呼ぶ奴はいなかったはずだ。 狙い定めた相手(須田)に主役ふたりがマンションに乗り込むシーン。先にこいつを攫う暴漢がいた。 拳銃を向け合うが、主人公が観念して床に伏せる。 おそらく銃弾の威力と飛距離が違うせいだろうと、読者としては推測するが、その説明はまったくない。 互いの距離も不確かで、拳銃の威力の差も示されていない。 表現が粗すぎる。 そしてそのマンションに入ると、エアコンデショナーはよくきいていたとある。 エアコンをそう呼ぶ日本人はまずいない。 これが誹謗するつもりで書いたのではない。著者の作品は二十年来読んでいる。ファンのひとりでもある。 低評価として記させていただいた。 底本を、加筆などせず、そのまま出してくれた方がうれしい。 西村寿行や大藪春彦を読み、その時代の風俗を懐かしむ。南英男ファンは、そこと被っていると知った方がいい。 | ||||
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