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蠱猫 人工憑霊蠱猫
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蠱猫 人工憑霊蠱猫の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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ある程度推理小説的な要素も持ちつつも分野としてはあやかしを扱う現代伝奇もの。 学園都市という閉鎖空間の中、妖怪・化け物・暗躍する謎の組織・曰くある血族・選ばれし者・ 秘めたる特殊能力を持つ者・強大な力を持つ謎の書物…といったような要素が絡み合う。 これらのキーワードに惹かれる方にはお勧め。 お腹いっぱい、というくらいにその手の要素が詰まっている。 安易なネットスラングで表現するのは抵抗あるが、ひと言で説明するならば典型的中二病物語か、 邪気眼系というところか。 その手の分野が苦手だったり、アレルギーを感じたりする読者には不向きです。 全てのページに上記のようなキーワードが充満しているので。 ただ、一見すると現代風な読みやすさ重視のライトノベル的なものかと思ってしまうが 実際には細部まで詰められた設定やきちんとした描写に支えられた独特の世界観を持った作品で、 それなりに読みごたえのあるもの。 やや露骨なくらいに中二病的な設定も、おそらくは作品をより映像的に感じさせるために 意図して為されたものだと思うので、そういった部分も甘んじて飲み下せば一層楽しめる。 興味をもたれた方は取りあえずこのシリーズ第一作を読んでみるべし。 一章を抵抗なく読めれば貴方はこの手のモノがお好きなのでしょう。次巻をどうぞ。 一章目で背中がむず痒くなったらご無理なさらずに。 | ||||
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正直言って、B級全開な筆名・題名・装幀なのであまり期待しませんで、カバー裏の黒猫が可愛いな、と読み始めると、思いのほかちゃんとした内容なので驚きました。妄想を具現化する装置というのがあり、それを悪用する勢力によって化け物がどんどん現れ、それを阻止しようとする勢力との暗闘が繰り広げられるという内容です。「妄操力」なんていう言葉も出ます。ネタを割れないので詳しく書けませんが、量子力学の某原理を思わせる大変面白い記述まであります。著者の略歴を見ると、学芸員をなさっていたのですね。なるほど、記述がしっかりしているわけです。 改行の多い今風の文章でさくさく読めます。渾沌王までの三巻は、一つの事件を視点を換えて描写しているので、少し飽きる所がありますが、我慢して読んで行くとちょっとした推理小説的仕掛けもありますのでお楽しみに。 | ||||
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妖怪を具現化する力を持つ妖怪図譜『本草霊恠図譜』。この禁断の書を学園内の土蔵で発見した美袋学園司書・小夜子に「有鬼派」と呼ばれる者達が次々と襲いかかる。本の力を使い、今在る世界を根底から覆そうとする「有鬼派」、凶悪な計画の全貌を知り、本を死守する小夜子。巨大学園都市を舞台に壮大な戦いが始まる。 | ||||
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新幹線東下りの暇潰しに手に取った。開巻一驚、白澤、帝江、その他見慣れた文字が並び、美袋の図書館の蔵書は自分の書架を見る如きで、言及される孔子から平田篤胤に至るメンバーも目に親しいのだから妖怪好きとしては昂奮せざるを得ない。京極夏彦氏のデザイン画もあり、こんな絢爛豪華の道具立ての小説も珍しい。さて最後まで読んでみて・・どうも釈然としない。著者の妖怪に対する強い愛は十分に感じられる。また「硬い」という意見のある文体も、決して悪くない(むしろ最近のライトノベルの無暗に軟弱な文体に辟易)。多くの伏線らしきものが未解決に残されているのも、それは三部作の一作目だから当然。だが筋立てにおいて、納得できない面が多い。ことに眼目となる筈の有鬼派、無鬼派の論議がまるで噛み合っておらず、学生たちの議論の有鬼無鬼と、活劇で出てくる連中との対応がとれない。さまざまの書名人名が並ぶが、その内容があまり筋に絡んでこず、いきなり登場人物が二派に分かれてドンパチ始める感じがする。 この作品が単なる学園活劇に終わるのか、先でもっと深いところまで掘り進められるのか、見守りたい。 なおこの作品は、非常にビジュアル的描写に優れている。殊に妖怪の類の出現するシーンは、一齣の停止した映像として抜群といえよう。しかし、そのためには少なくとも画図百鬼夜行と山海経の図を頭の中に置いておく必要がある。白澤や帝江がどんな形か、作中の叙述だけで想像するのは困難だ。英招などは描写そのものがない。ところが針口虫のような、往生要集や正法念処経の原物と大幅に姿形が変わっているものは描写も詳しい。やはり妖怪好きの妖怪好きのための作品として考えるべきなのだろうか。 | ||||
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物語のテンポは早くて好感がもてるが、世界観が小さい。 文章ももっと柔軟でよいのでは。 | ||||
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京極氏の名前に惹かれ購入。 まるで論文の文章にうんざり、だが表紙デザイン、イラストはよい。 ねこ耳で世間にこびる必要はない、次回に期待する。 最初テンポがいいが、後半だれる点をなおしてほしい。 | ||||
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文章がかたいですね。設定は細かくされていて今後が楽しみですが、前触れだけで1巻が終わってしまい、やや物足りなさが残る。 学園ものにする意味が不明。 | ||||
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一言でいうと、ある学園都市を舞台に繰り広げられる妖怪アクションもの、ということになりますが、結構面白いです。 実在する民間伝承や書物をからめながら、不思議な力を秘めた書物が登場。その本をめぐる争いの中で覚醒していく主人公たち。おどろおどろしい人工憑依装置や電脳空間を匂わせる道具立て、異界との不思議な接触など、緻密に独特に構築された妖怪ワールドにすっと入り込めます。 主人公(サブ主人公かな?)の白石くんへの感情移入も無理がなく、よく練り上げられた人物像になっていると思います。 シリーズ物の第1巻ですので、幾重にも張り巡らされた伏線のほんの幾つかが見えただけで、謎が明かされるのはこれからですが、凡百のファンタジー物とは一線を画す、新たな作家の新たな物語の始まりです。 今後の展開が非常に楽しみな作品、お勧めです。 (おまけ?でついている蠱猫カードが可愛くて良いです。次巻のカードも楽しみ。) | ||||
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